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倒産した不動産屋から130万円回収した話_3

・どこに頼む?が先?

モデルルームもあちこち見に行きました。
義母の実家は土木の会社をやっていて、ほとんど親族経営のような状態なのでそっち方面には相当明るい感じで、モデルルームの内見にも付いてきて自分の家を建てるかのようなしゃべりっぷりでした。

私は私でちょっと前まで建具屋をやっていましたから、建築屋さんの痛いところが丸判りでこれも困ったもんでした。
基本的に家を建てる工程の中で、建具を納めるのは結構最終段階なのです。ということはそこで予算の調整をすることが可能なのです。
工期が延びたり予想外の出費があったような現場だと、
・建具に使う木材のランクが下がる
・ベニヤが突板貼りじゃなくてプリント貼りになる
・障子に入る組子が安い輸入物になる
・欄間の近江八景が中国の風景になるw
・ガラリ(通気口)がプラスチックになる
などなど。
もっとも今どきの住宅で和室が二間もあるような家は少ないでしょうから、近江八景の欄間も見ることがないかもしれませんね。

近江八景の欄間

でも、安心してください!モデルルーム、ショールームの建具は予算を切り詰めて作ったりしていないので、見た目はとても良く仕上がっていますw
建具屋やっていた時は、突板貼りのきれいなベニヤを厳選してきれいに仕上げました。サンプルみたいなものですから、それは気合を入れて作るのは当然です。
ただ、それを知っているかどうかということですね。(悪口じゃありませんw)

日曜日は唯一嫁さんと休みが合うので、予約を入れてYさんの会社のモデルハウスを見に行きました。やっぱりきれいに出来ていますw
最近は和室の柱も集成材を使って、表に厚めの突板を貼っているものがあります。個人的にはその方が狂いが少なくなるので良いと考えています。
集成材なのに無垢材ですって区別がつかないのか、それともウソなのかそんなことを言う業者もいました。
現場で柱を刻んでいるところを見ることが出来ればよいのですが、無垢材はバウムクーヘン、集成材はいろいろと積み重なったテリーヌのような断面になっています。

おなかがすいちゃった人、すいませんw

中身はテリーヌのようでも和室の柱はきれいなヒノキの突板が貼ってあります。しかもピカピカ!たまらずYさんに聞いちゃいました。
わん「この柱って、イボタロウで磨いてありますか?」
Yさん「え?ちょっと聞いて来ます」
しばらくどこかへいなくなって・・・・・・
Yさん「当たりです!」
当たりですってなんだよw
和室の柱をイボタロウで仕上げるなんてことをする会社があるのか!
一気にYさんの会社が好きになってしまいました。

たぶん誰も知らないと思って、Wiki先生に出向いていただきました。
二科展に木彫の作品を出展する人か、建築関係の人ぐらいじゃないと知らないかもしれませんね。これ使うときれいなつやが出るんです。
もう心の中はYさんの会社で建ててもらうことを決めていますが、あとは予算との兼ね合いになるかなぁ・・・


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