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ロマンチック。

ナンでもカンでも、ロマンチックにしたがりなわたしと、とにかくとにかく冷め冷め現実思考のあなた。深夜かなりアガってきちゃってワイン一本空けちゃうわたし。 

すでにうたた寝しちゃってて、物音で起きたあなたのわたしを見つめる目。

『まだ起きてたの?寝ないの?まだ飲んでたの?今何時?』

言われたくないのよ、全部ぜんぶ。今いちばん言われたくないやつのオンパレード。

ちょうどいい気分だったのよ、明日は休みだし、わんこも寝たし、わたしの時間だったのよ。

かつてはあなたも、わたしの話す甘い話に付き合ってくれたじゃない。ふたりでベロベロになって、朝までだらだらしてたじゃない。

いつまで経っても変われないわたしと、もうあの頃には戻れないあなた。

朝起きて昨日飲みすぎた事を後悔するわたしと、毎日帰宅して缶ビール1本空けてそのままソファーで寝ちゃうあなた。

どっちが幸せで、どっちが不幸?

いやいや、そもそもね、なんでそんな風に思うのかな。あなたとわたしが違うから、あなたとわたしが成り立つのよ。

あなたがよっぽど現実主義だから、わたしはロマンチックでいれるのに。

あなたがあなたじゃなかったら、わたしはきっと一人でワイン一本は空けないし。


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眠れない夜に

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