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アッパーカス層の人となり

勘違いされる前にポリシーを伝えておく。

アッパーカス層はイリーガルなことはしない。あくまで制度の上で最大限に運用利率をたかめ、10年以内にFireする。
これから更新されていくであろうnote群はそのための記録であるし、再現性も低くはないと踏んでいる。後続する人間へのバイブル(失敗すれば反面教師)となることをねがいつつ、ぜひ応援してほしいと思う。


はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る…

頑張っても頑張らなくても大して給与の変わらないわが国では若者は国家・資本家に搾取されるばかりである。上を見上げればうずたかくStackする人人人。この国は民主主義を採用しているから、構造的にもう上がれない。
ならばそうだ働くのは最低限にして寝そべろう。寝そべりこそが我々の取りうるなけなしの社会への反撃なのだ…

しかし、アッパーカス層は違う。ただ負け続ける人生には耐えられない。社会に中指をたてるために投資をしている。みじめでない寝そべり方。それをかなえてくれるのがFireだ。貧乏人は貧乏人なりの戦略でこの歪んだ社会で幸せに寝そべろうではないか。

そう思ったのは大学受験の足跡が聞こえる中、親とともに参加した奨学金説明会のさ中であった。親は申し訳なさそうに「ごめんね」といった。実家の家計を考えると致し方ないこととわかっていた。Fireには入金力が必要だ。そのために大学を出ることは現代においてある程度再現性のある良い投資だった。当時考えていたのはざっとここまで。

末は博士か大臣か

躊躇せず奨学金を借りた。全部で1000万ほどだ。大学・大学院と必死に働いた。同期が興味関心で授業をうけ、時には単位を落とす中確実な楽単をさらいストレートで卒業した。カス層の目的は投資効率なので学問より就職に全力だった。学部一年のころからいくつものインターンシップを掛け持ちし、転職するたびに時給は上がっていった。大学院を出るころには手元にはいずれ返さなくてはならない700万と比較的マシな職業が残った。そう、アッパーカス層は大学の授業料や下宿費を払いおおせたのだ。

残った奨学金はアッパーカス層のような貧乏学生がちゃんと大学に通えるようにお国が貸与してくれた大切なお金なんかだとはあまり思っていない。これは国が履かせてくれなかった下駄のぶん。分別もつかないような子供の時分に人は平等であるという幻想をみせ、大人になったころに奪われる下駄だ。

しかし金に色はない。使い道がある。奨学金の利率は一般の借金と比べて著しく低い。色があるとしたら間違いなく金色だ。カス層は考えた。この金で投資をすることこそが底辺からの脱却に必要なことなのではないか、と。幸い奨学金というものはもとの境遇が悪ければ悪いほどたくさん借りれるし担保も大して必要ない。これこそが現代の格差を是正するための救世主ともいえるだろう。ああ、アーメン。

アッパーカス層を夢に見て

あくまで制度の上で最大限に運用利率をたかめ、10年以内にFireする。
そのために余計なコストを削る。返済は遅らせられれば遅らせられるだけよいことは自明だ。大学に入った。これで余命10年。この金を少しづつNISAやiDeco, その他各種投資に入れていく。この初期値の高さはFireを目指すにあたってかなり大きなアドバンテージとなる。あとはこれを地道に続けていくだけ。もちろん日々節制する。労働し、入金し、労働する。結局この程度の努力では資本家の歯車のままだ。ただ確かに、Fireへと踏みしめる一歩一歩が私を奮い立たせてくれた。

ーーそれからすぐに、銃もあった。病原菌もあった。
鉄よ。10年後にアッパーマス層になれますように。



というわけでこれからは資産報告ポエムを中心に更新していこうと思うので応援よろしくお願いします。アッパーカス層でした。


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