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養子として迎えられた私たちの交流会

10月に大阪で「Youthの会(環の会で養子として縁組をした小学生~成人した大人たち)」の交流会を開催しました。今回は、大きくなった大人のYouthだけが参加した勉強会と、高校生以下のYouthも含めてみんなで交流会!それぞれのとても有意義な時間でした。

◆第1部 勉強会

講師は星野さん。養子縁組のこと、環の会のこと。自分の名前のこと。
例えば、他の養子縁組民間あっせん団体では、産みの親が付けた名前を変えて、育ての親が新たに名前を決めるということもあるそうです。また、その子が生まれる前に育て親を決め、その育て親が名前を付ける団体もある。でも、これらのことは環の会ではほとんど行われていません。
ここで疑問。育て親と産みの親、どっちに名前を付けてもらいたかったですか?私は、産みの親につけてもらえて良かったなと思います。ただ、私は自分の名前がついた経緯を聞いたことがありません。
産みのお母さんの写真すらなく、もちろん話したことも顔を見たこともなく、普通の子どもであれば当然のように知っている名前の由来を知りません。
もし、育ての親が名前を付けていたら…。
同じ立場を共有している私たちだから、話し合えるテーマです。新たなことを知るから、新たな疑問が生まれる。とても素敵な企画だったので、また来年度もイベントでも実施出来たらいいなと思います。

<参加者からの感想>
▶養子という同じ境遇の人達と話し合うようなことが今までにほとんどなかったのでどのような心境で人生を過ごしているのだとか自分の過去についてどのように思っているのかなど他人の意見を聞ける貴重な場で、とても有意義な時間でした。

▶育て親とのマッチングは産みの親の希望も少しはあるとのことで、我が家が家族になれた理由も知りたいと思いました。名前の他にもプレゼントがあったのかも?と思うと嬉しかったです。また、自分が産みの親、育ての親になることはできず、その当時の思いや今の思いを100%理解することは難しいですが、まずは知ること、そこからはじめたいと思います。彼ら(親たち)を様々な面から知る中で他の人たちの意見にも触れ、自分の中での一種のテリングを続け、自分の考えを持って歩んでいきたいと思います。

◆第2部 交流会

2部は、高校生以下の子どもたちも含めて交流会。
私たち執行部が企画内容を用意したのは、小学4年生以上の小学生、中学生、それ以上の年齢の大人ユースの会話テーマだけ。
小学3年生以下の子どもと、育て親の皆さんは、それぞれご自由にお話してください!という内容でしたが、それぞれとても楽しく過ごすことが出来ました。

交流会で話すテーマは「産みの親についてどう思う?」「テリングについてどう思う?」
意見交換よりもゲーム?!子どもたちはすぐに仲良くなります

<参加者からの感想>
▶数年ぶりにあった友人と昔と変わらず話すことができたのが1番嬉しかったです。特に深い意味がなくても環の会を通じて親しい人ができるのはとても素晴らしいことだと思います。成人して会うことで子どもの頃には出来なかったことをやれるのがなんとも言えない気持ちになります。とても有意義な時間でした。

▶普段意識していませんでしたが、(普段は話せない)テリングや生みの親の話をしたかったのだと実感しました。特に娘は最初「大阪行きたい」という不純な動機だけだったのが、帰りには「すごく楽しかった!色々話せた!参加してよかった!」と大喜びしていました。

子どもたちが意見交換をしている間、育て親さんと環の会の星野代表も子育て談義
子どものころ、環の会のイベントで一緒に遊んだ仲間たちと10年以上ぶりに再会。「面影が残っててすぐにわかった」「ずっと坊主頭だったのに・・・髪型が全然違ってびっくり!」などなど、様々な感想が飛び出しました

(レポート Youthの会 Y)

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