新しい家族を迎えました

環の会の育て親のTさん夫妻が、長男のYくんと新しい家族のSちゃんを迎えに行ったときのこと。

Sちゃんは産みのお母さんのHさんに抱っこされて、とても愛らしい表情で眠っていました。
名前の由来は出産予定日にちなんでおり、夏らしい花言葉があるそうです。
漢字でなく平仮名なのは、この先どんな苗字にも合うようにとの産み母さんの心遣いからであり、それだけでも深い愛情が伝わってきました。
Hさんの好きな絵本もいただきました。Sちゃんに読み聞かせてあげたいと思います。

迎えに行った当日はとても緊張して、朝ご飯がのどを通りませんでした。長男のYを迎えに行ったときもそうでしたが。そうした緊張感がYにも伝わったようで、お迎えに行ったときのYも緊張していました。でも、緊張しつつもSちゃんの頭をなでてあげていました。

Hさんが「自分で育てられたらよかったけれど、託すのがSちゃんにとって一番の選択でした」とおっしゃったあと、「いいご夫婦でよかった」と安心したというニュアンスの言葉をくださったときには、改めて身が引き締まる思いでした。
産み母のHさんは「出産後、託すまでの間、毎日Sちゃんの写真をたくさん撮りました」と話されていました。Sちゃんと離れることがさびしそうで、私たちが連れて帰るのが心苦しく感じられました。

Sちゃんをお迎えに行ったときの写真には、Sちゃんを抱っこした産み母のHさんを囲んで、Tさん一家3人がいつになく緊張気味の面持ちで写っていました。この写真もTさんたちご夫妻のテリングで大切な役割を果たすことになると思います。（事務局）