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SDGs GOAL 1 貧困をなくそう って②

『貧困をなくそう!』って言われても、先進国である日本にとってなかなか身近に感じにくいですよね。 そう、平穏で一般的な暮らしを送っていてこのnoteの記事を読んでいただいている方々のおおむねがそういった環境下にない方々であるかと思います。

そんなときにイメージ的に状況やこんな感じ!ってのを感受できる要素があるのが【統計結果】や【指標】と言われるものです。

良く耳にしますね。 実は 

日本では〇人に1人が〇〇なんです。
全世界の〇%の人は〇〇〇になっています。

などの数字をベースとして語られている統計結果や指標。
これが嘘か本当かは別として人が状況や物事の規模を感受するうえではとても役に立ちます。

SDGsのGOAL1 『貧困をなくそう』ではどのような統計結果や指標があるでしょうか。その数字を目にして皆さんはどのような気持ちになり、どのようなことを考えるでしょうか。何かを思い描くほんの小さなピースにしていただければと思います。

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世界の貧困について語られている統計や指標



★途上国では5人に1人が1日1.25米ドル未満で生活しています。貧困層の7割が女性と子どもです

★中国は人口が多い発展途上国であり年間の可処分所得は3万元(45万円)だが平均月収が15000円前後の中低所得層も6億人いる。
【中国では8249万人いた絶対貧困人口は2019年末には551万人まで減った】

★世界の貧困ランキング 2018年 南アフリカ コスタリカ ブラジル ハンガリー アメリカ ラトビア ルーマニア トルコ イスラエル ブルガリア 韓国 メキシコ チリ エストニア 日本・・・
【先進国の中でも日本は貧困率が非常に高いことがわかる】

★世界銀行(2020年10月発表)によればコロナのパンデミックで絶対的貧困の人口の過去20年間で初めて増加に転じ2021年までに絶対的貧困者が1.5億人増加する見込み

★世界銀行が国際貧困ライン(1日1.9米$)だけでなく高中所得国と低中所得国での相対的貧困を考慮するため、1日3.2米$と1日5.5米$の定義も用いた貧困率も算出。結果3.2米$では世界人口の25% 5.5米$では世界人口の40%以上に達することもわかった。

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日本の貧困について語られている統計や指標



G7で2番目に高い日本の相対的貧困率である(2017年)

☆相対的貧困=世帯の所得がその国の等価可処分所得の中央値の半分に満たない人 【122万円未満】特に70代を越えた女性に多く、4人に1人
◆可処分所得とは税金や社会保険を抜いた所得。自由に使えるお金)

☆(家庭の社会経済的背景【SES】) 金がなくて学校に行けなかった=高い能力をもっていても進学できずに就職したばかりに生涯年収に影響を及ぼす。

☆子どもの貧困に対する進学率
(ひとり親家庭 生活保護世帯などは進学率低い)

新型コロナの影響により 7人に1人 勉強する機会を奪われた。
【在宅時の食事(給食がなくなるため) パソコンやWi-Fi環境がないため 本来学校としてある学習空間が休校のためなくなる】

☆子ども食堂について
2012年に発足し2016年に319か所2018年には2286か所
2020年 東京617か所 愛知県145か所 大阪357か所 福岡200箇所


大人食堂というものがあり、コロナ禍で失業するなど生活に困っている人々に食事を配布 5/3 5/5東京で開催された。658人のおとなが訪れ、
その多くが外国人ミャンマーやネパール、エチオピア、ナイジェリア、イランなどの外国人でした。

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いろいろな数字から読み解いていくのが大事

上記のように世界・日本においてもいろいろな取り組みがなされ、その結果うまれた数字の推移があります。その数字からどのように対策を講じるか、またどのようなところに貢献できるかを具体化して取り組むと良いかもしれません。個人単位での取り組みとしてはなかなか貢献できる部分がないかもしれませんがこの数字を知ったうえでものを言う、言わない、自分事として小さな行動を取り組む、取り組まないでは大きな差を生むと思います。

ビジネスにおいて取り組むのも同様、「SDGsは儲かる」という考えを訴えるコンサルティングがたくさん、学校的な団体も増えてきています
話を聞くと「自分の会社の本業にどうやって落とし込むか」というところに寄り添った内容での教えをしてくれるところはほぼ無いといえます。
(イノベーションというちょっとナウでヤングな言葉を利用してぶっ飛んだことをやらないといけない。その内容を自分で考えよう的な話が多い+それをそのコンサル団体の場で発表されるので企業力を持っているところにパクられる可能性もある。SDGs的には加速して事が進むので良いかもですが。)

そもそも企業として長年生業を立て続けた企業がいまさらにイノベーティブなことを考えなさい。というのが難しく、ベンチャー向きな表現や行動を促すようでは経営者はなかなか動かない。そこができないから困っているのに結局頭を使って自分で考えなさい。その勉強費用で20~30万取られます。

突拍子もない、短期決戦で結果を求められるイノベーティブな内容を求められるよりも、

本業に寄り添いながらもその一部で取り組みはじめ、利益配分が本業とクロスしていく長い年月をかけたプランを構築できないとほぼ焼け石に水的にそのビジネス案は蒸発してしまうと思っています。

もしくは本業がすでにSDGsに触れている企業なんかは今後のひとつの営業要素が増えているのでその要素を営業手段として取り組むだけなので実質的に企業の実績はSDGs要素を前面に押し出すことで右肩あがりになるのかなって思っています。

ですので中小企業は今やっている本業に無理やりSDGsをこじつける事が一番の精一杯になってしまう。

まずは体感的にSDGsを感じる事で生活圏や個人の感覚でも良いので物事を体験した上で、自分の仕事で何かとても小さなコストでも良いから寄付行為以外でできることを考えて継続して取り組んでみる。

最初はお金にならないかもしれません。
でもそこにSDGsに取り組んでいる自負を失うことなく外界へ伝え続け、成長の要素があるか否かを判断し、要素がなければまた次の取り組み・・・次の取り組みという形で【たくさんの小さな取り組み】を体感的に多数得る事が本業のビジネスに関わりを持つSDGsビジネスを創出するきっかけを与えてくれると思います。

こちらの記事も読んでもらえるとうれしいです


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