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子犬が嘔吐したあと元気ない|原因や夜間救急動物病院へ行くべき判断ポイントまとめ

飼い始めたばかりの子犬が突然、「オエッ」と吐いて元気なさそうにしていると飼い主は慌ててしまうと思います。

ですが「どうして嘔吐してしまうのか」「どうして元気ないのか」原因を予め想定し、それぞれ対処法を把握しておくことでいざというときも慌てずに対処することができますよね🐶✨️

そこで今回は子犬が嘔吐する原因や考えられる病気、そして動物病院へ行くべき判断ポイントなどまとめていきます!


子犬は成犬に比べ嘔吐しやすい~元気ないときは要注意~

まず子犬と呼ばれる年齢は、一般的に生後10ヶ月頃から1歳半までの期間となります。

これは犬種によっても異なり、成長スピードが早い小型犬は生後10ヶ月までを子犬、成長スピードの遅い大型犬は1歳半までが子犬という扱いになっています。

そんな子犬時代は消化機能も未熟であるため、消化吸収がうまくできず健康な子でも嘔吐してしまうことがあり、さらには成犬に比べ色々な物に興味を持つ時期でもあるため誤飲の危険性も高く、成犬よりも吐きやすいといえます。

それでも、何度も吐いたり、元気がない場合には注意が必要です!!

嘔吐にはさまざまな原因がありますが、病気の症状の一つとして嘔吐している可能性もあるため、動物病院(救急動物病院)で詳しく説明するためにも嘔吐物はしっかりと観察し、嘔吐時間や回数、子犬の様子など、忘れないようにメモしておくようにしましょう。

子犬が嘔吐する8つの主な原因

子犬が嘔吐してしまう主な原因を8つ見ていきます。

子犬の嘔吐には食べなさすぎ、あるいは食べ過ぎによる一過性のものから命に関わる危険な病気が隠れている事もあるため、飼い主は原因をよく理解しておくことが大切です。

🐶空腹時間が長いことによる胃酸過多

子犬は空腹時間が長すぎると、黄色い液体や白い泡を吐くことがあります。

これは「胆汁嘔吐症候群(逆流性胃炎)」と呼ばれ、空腹により胃酸が増えたことが原因となり、明け方や夕方など食事の時間が空くタイミングで起きやすい症状です。

成犬になれば1日2食が一般的ですが、子犬のうちはごはんを3回以上に分けて与えるか、ごはんの合間におやつを与えるなどで予防することができます。

🐶ドッグフードの早食い

ドッグフードの早食いや食べ過ぎで嘔吐する子犬もいます。

ガツガツと勢いよく食べることで食道にドッグフードを詰まらせたり、ふやけて増量したフードが胃の許容範囲を超えた場合に吐き戻してしまうのです。

吐き出したフードを食べる子も多く、嘔吐後元気であれば問題はありませんが、うまく吐き出せず食道にフードを詰まらせてしまえば呼吸困難に陥るため、1回の食事量を減らしたり、ごはんのお皿の位置を高くしたり、早食い防止用のお皿を使ったりと飼い主が工夫してあげることが大切です。

※「吐出」と「嘔吐」の違い
食べ物をもどす行為には、胃に入る前に喉や食道から吐き出される「吐出」と、胃や腸に入ったあとに吐き出される「嘔吐」があります。
より危険性が高いのは吐出で、食道が細くなってしまう狭窄(きょうさく)や食道膨張などの病気の疑いがあり、元気がなかったり頻繁に吐出が起こるようであれば夜間でも構わず救急動物病院に連れていきましょう!🏥🌙

🐶食道内に異物が詰まった

ジャーキー類やデンタルケアガム、鶏の骨などの硬くて大きいものは食道に詰まらせてしまう危険性があります。

他にもおもちゃやボタン、布片などを子犬が誤飲してしまっている可能性もあり、よだれを垂らしながら苦しそうに「オエッ‥オエッ」と吐きもどす様子が見られたら緊急性があるので、かかりつけの動物病院へいきましょう。

もっとも、与えるおやつの硬さやサイズは十分に注意し、子犬が届く範囲に危険な物を置かないなど気をつけましょう。

🐶異物を飲み込み腸閉塞

腸閉塞になると嘔吐、食欲不振、下痢、便秘、元気ない、震えるなど、さまざまな症状が現れます。

これらの症状に加えて呼吸が速くなる、苦しそうなどの症状が見られた場合には症状がかなり進行している危険があるため、病院を受診しましょう。
放置すれば子犬の腸管が壊死し、命を落とす危険性があります。

🐶ストレスによる嘔吐

長時間ひとりで留守番させられたり引っ越しやペットホテルなどに預けたときなど、いつもと違う環境から強い感じるストレスを感じると、一時的に嘔吐や軟便の症状が出ることがあります。

元気ない事もなく、1日~2日程度で状態が落ち着いてくるようであれば焦って動物病院にかかる必要はありませんが、元気なく嘔吐症状が続く場合にはすぐに動物病院に連れていってあげましょう。

🐶車酔い、熱中症

子犬は乗り物酔いしやすく体温調節も苦手な生き物です。

安全運転はもちろんのこと、こまめな水分補給、窓を開けて換気するなど酔い対策を徹底しましょう。
また、乗車前に満腹状態にしてしまうと揺れや振動で胃に負担がかかり吐き出してしまうので注意しましょう。
とはいえ空腹状態だと胃酸が吐き気を催してしまうため、乗車の2~3時間前にはごはんを済ませておくなど工夫が必要です。

また乗り物酔いがひどい場合は動物病院で処方された酔い止め薬を与えてください。

一方で重度の熱中症になれば、嘔吐だけでなく下痢や痙攣を引き起こす危険性があります。
また脱水・酸欠状態に陥れば、粘膜や舌が青紫色になるチアノーゼという症状を発症しているかもしれません。至急、動物病院へ連れていきましょう。

🐶中毒状態

家の中やお散歩コースなど、日常には中毒状態で嘔吐を引き起こす危険な物がたくさん潜んでいます。

⚠犬が中毒を起こす危険な物⚠
チョコレート、ねぎ類、にんにく、アボカド、ぶどう類、人間用の薬、観葉植物、タバコ、洗剤、殺虫剤など

誤飲した物によっては対処法や治療法は異なるため、誤飲したと思われる物や時間、成分などはメモや写真に取り、動物病院へ相談しましょう。

また念の為、嘔吐物をビニール袋に入れて持っていくことをおすすめします。

🐶感染症の発症

子犬は免疫力が未熟です。

そのためウイルス性の腸炎、細菌性の腸炎などの感染症を発症しているケースがあり、嘔吐や下痢を引き起こしてしまいます。

他にもぐったりとして元気ない、ごはんに見向きもしないなど、何かいつもと違う様子が見られた場合にもすぐに動物病院へ連れていきましょう。

【子犬が嘔吐したあと元気ない】動物病院に行くべき判断ポイント

ここまで子犬が嘔吐する主な原因を8つご紹介してきましたが、いずれの場合も緊急性の高いものは様子を見ずに、なるべく早く動物病院へ連れて行ってあげてください。

こんな時には迷わず動物病院へ行くべし!!

  • 一日を通して何度も嘔吐している

  • 毎日嘔吐している

  • ぐったりとして元気ない

  • 食欲不振

  • 吐こうとするのに吐けない

  • 中毒状態を引き起こす物を食べた

  • 嘔吐物に異物が混ざっている

  • 嘔吐の他、下痢もしている

  • 熱がある、体が冷たいとき

  • 呼吸が荒い、苦しそう

特に子犬は成犬に比べ免疫力が弱く容態が急変しやすいため、明らかな食べ過ぎやドッグフードの変更時など、原因が分かる場合以外は基本的に動物病院への受診が安心です🐶💦

夜間行けるかかりつけ医(救急動物病院)があれば緊急時にも安心🍀

ワンちゃんを飼っていると予防接種や健康診断など、日中に行くかかりつけ医が決まっていると思います。
しかし、いつもの動物病院が閉まっている夜の時間帯はどうでしょうか。

夜間愛犬が突然嘔吐し元気がないとき、〝夜のかかりつけ医(救急動物病院)〟が決まってなければ慌ててしまいますが、すぐに相談できる医師がいれば愛犬に苦しい思いをさせずに済みます。

そのため、夜も駆け込める夜間救急動物病院を事前に選定しておきましょう!!!

「麻布ペットクリニック」は全国どこでもオンライン相談可能で頼れる❗️

画像:麻布ペットクリニック

夜間も駆け込める救急動物病院が近くに無くても大丈夫です。

東京都麻布にある麻布ペットクリニックは、夜間オンライン相談(犬・猫)を行っているため、県外の方や来院が困難な方でもビデオ通話で獣医師に確認してもらいながら相談することができます。

緊急時にどう対処すべきか素人の判断では難しい場面がほとんどですが、オンライン相談できれば医師の指示の元、適切な処置を施すことが出来ますよね。

麻布ペットクリニック診療時間:20:00〜4:00 ※水曜日は23:30まで

救急動物病院の持ち物や注意点などはこちらのブログに詳しく書いてます👇️

子犬が嘔吐したあと元気ない時の原因や対処法まとめ

免疫力が弱く、容態が急変しやすい子犬。

とはいえ嘔吐の原因はさまざまあります。

吐いたあともよく食べ、元気に走り回ってるようならあまり心配はいりませんが、何度も吐いていたり元気ない様子が続いていたら病気や中毒状態に陥っている可能性があります。

それが日中であればかかりつけ医を受診できますが、夜間や診療時間外だった場合は「麻布ペットクリニック」のようなオンライン相談できる夜間動物病院の利用がおすすめです!

いざという時に頼れる病院を見つけておくことは愛犬の命を守る飼い主の使命なので、まだ決めてないという方は緊急時に頼れる動物病院を健康なうちから探しておきましょう。


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