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ジェンダー・クオータ制って知ってますか?

こんにちは!
早いものでもう12月ですね❄️

さて今日は政治の観点からジェンダーを考えてみようと思います!

政治におけるジェンダー平等

ジェンダー平等の話題になると必ず触れられる政治における女性の割合。2018年の世界平均は24.3%で、毎年少しずつ増えている状況です。(Inter Parliamentary Union 2018)

一方日本はというと、女性割合は10.2%(衆院・2019)で、193カ国中165位という状況にあります。

この政治分野での遅れが、今年のジェンダーギャップ指数の順位の大暴落に繋がりました。
去年の12月に発表された最新版ジェンダーギャップレポートで日本は、前年の110位から121位に大きく順位を落としてしまいました。

これは、日本の政治分野における男女比率が横ばいなのに対して、他の国々が女性の割合を大きく上げたことが原因です。

この他国の女性議員増加を後押ししたのがジェンダー・クオータという制度です。

ジェンダー・クオータ制

ジェンダー・クオータ制とは、議会における候補者数または議席数を一定数女性に割り当てるという制度です。法律型クオータとして法律で定める場合や、政党型クオータといって政党が自主的に導入する場合があり、両方合わせると世界100か国以上で導入されています。

このような制度が導入される背景として、民主主義である以上、議会の構成員は男女1:1であるべきという前提がありますが、賛否両論あるのも事実です。

実際私も、賛成しきれず、反対しきれない心情にあるので今日はその両方の意見の一部をシェアしたいと思います。

ジェンダークオータ賛成ポイント

賛成ポイントとして、「今まで手を加えずにいたら男女比が変わらなかったのだから、制度を入れて変えていかなければならない」という点があります。

政治とは私たちの生活を決める場であるのにもかかわらず、そこに女性は10%しかいないというのは違和感を抱かざるを得ません。
これはもう自然の流れに任せるのではなく、いわば強制的に数を増やす必要があるのではと思います。

さらに、ロールモデルがいないというのも女性議員が増えない理由の一つだと感じます。

国会を想像した時、男性が集っている様子しか頭に浮かばない状況で、女性が自発的に立候補しろというのは無理があるのではと思うのです。

ジェンダークオータ反対ポイント-映画を見ての気づき-

こう思う一方で、「ただ数を増やせばいいのか?」という疑問はぬぐえません。
ひとことに「女性」と言っても、フェミニストとは真逆の言動をする女性もいます。名誉男性と呼ばれることもありますね。

名誉男性
はっきりとした定義は見つかりませんでしたが、主に「男性社会に迎合した女性」という意味で使われ、女性でありながら女性に不利な言動をする人のことを言います。

こうしたことを考えているうちに、去年見た「Bombshell (邦題:スキャンダル)」という映画を思い出しました。

アメリカのテレビ局で実際に起きたセクハラ事件を題材にした映画なのですが、ここでは、セクハラというある意味男社会の試練に耐えることで出世してきたベテラン女性キャスターと、セクハラを訴えようとする若い女性キャスターの様子が描かれています。

ベテランキャスターが、「セクハラ行為をうまく使えば出世できる」というアドバイスを新人キャスターにするシーンは、女性を抑圧する社会の再生産が非常に分かりやすく描かれていると感じました。

ベテランキャスターに対して、彼女たちもそうせざるを得なかったことを考えると一概に責められない複雑な心境になったことを覚えています。

話をジェンダークオータに戻すと、
このように男性社会に迎合せざるを得なかった/せざるを得ない女性が一定数いる中で、ただ女性の数を数を増やしたところで、私たちが望むような改革は起こるのかという不安もあるのです。

では、どうする?

このように、私個人の中でさえ、賛成の側面と反対の側面が存在しています。
他国で成功しているからと言って、日本が真似してうまくいくとは限らない一方で、女性議員割合の低さは絶望的ともいえます。

私もまだまだ勉強不足なのでここで自分の意見をビシッということはできないのですが、皆さんの考えるきっかけになれば幸いです。

ちなみに12月ということでそろそろジェンダーギャップ指数2021が発表される頃です。
発表されたらまたWannaBeMEでも取り上げますが、皆さんもアンテナを張ってみてください!

参考:Bombshellに関する記事

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