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#子どもと性犯罪を考える

こんにちはWanna Be MEです🌱

本日はこちらのニュースから、「こどもと性犯罪」についてお話ししようと思います。

今月上旬に、とてもショッキングなニュースが流れてきました。

ベビーシッターの男性が、預かっていた5歳の女児にわいせつ行為をしたとして逮捕されたのです。

被害者の母親が「自分の子どもを(容疑者と)2人きりにさせてしまったという事実に、死んでしまいたいくらいの後悔があります」と言っている様子を見て胸が痛みました。

さらに驚くべきことに、今年の4月にも同サービスの男性ベビーシッターが5歳の男児へのわいせつ行為で逮捕されています。

2か月弱の間で2人のシッターが逮捕されている。

実際はどれぐらいの犯罪が起きているのだろうとぞっとします。

この連続した事件を受けてキッズラインは男性ベビーシッター全員を一時的に活動停止すると発表しました。

これに関しては様々な議論が起きているのですが、今回はその議論ではなく、なぜこのような事件が起きるのかという原因を探ろうということで小児性愛(ペドフィリア)ついてお話ししていきます。

小児性愛(ペドフィリア)

小児性愛とは、幼児や子どもを対象とした性的嗜好のことを言い、性的な対象が幼い子どもに向く人を小児性愛者と呼びます。

このベビーシッターの事件も小児性愛と結びつくところが多いと感じます。

この小児性愛には大きな論点があります。

それは、これを単に「愛」「性的嗜好」とくくっていいのかということです。

性的嗜好とは様々ですが、小児性愛での一番の問題は相手に同意の能力がないということ。

逮捕された小児性愛者の中には、「お互い愛し合っていた」と主張する人も多いそうですが、幼い子どもにその行為の意味合いがわかっているはずがありません。

このベビーシッターの事件でも、最近子どもの様子が変だと感じた母親が(容疑者に)「変なことされてない?」と聞いたことで事件が発覚したそうです。


この点から、小児性愛を「愛」とはみなさず「小児性犯罪」と呼んだり、「性的嗜好」だはなく「障害」とみなす専門家もいます。


小児性愛者になる原因としては諸説あるそうなのですが、私個人の見解として周囲の環境、とくにメディアの影響が大きいのではないかと思っています。

性的嗜好というのは、生まれ持ったものと言うより生きていく中で社会の影響を受けて形成されるものだと思います。

そのため、子どもを性の対象としたコンテンツに触れる機会があるから、そのような性的嗜好を持つことになるのではないかと思います。

この側面から考えると、日本は子どもを性またはエロの対象とすることにそれほど罪悪感を抱いていない印象を受けます。

幼い子どもが出てくるアダルトコンテンツがありふれていたり、文化的に女性の若さを強調する場面が多く見られます。(20代半ばになっても制服を着て踊るアイドルなど)

事件を受けて男性ベビーシッター全員を活動停止したキッズラインは、「専門家から性犯罪が男性により発生する傾向が高いことを指摘された」ことを理由としてあげていますが、男性の方が小児性犯罪を起こしやすいのは、子どもが出てくるアダルトコンテンツは男性をターゲットにしたものが多いからではないかと私は考えています。

そして日本では子ども型のラブドールの生産が認められているというのは、他の国では驚かれる事実です。

日本のラブドール工場を訪れたBBCのニュース番組内で、子どものラブドールが作られる様子を見てリポーターが涙している姿は衝撃的でした。

私はあるときまで、小児性愛とは許されない行為で、加害者は厳しく罰せられるべきだと思っていましたし、子どものラブドールを作る日本を恥ずかしく思っていました。

しかし、イギリス留学中に法学部の博士課程で小児性愛を専門的に研究している方とお話しする機会があり、小児性愛に対する見方が少し変わりました。

小児性愛者も苦しんでいるというということを知ったのです。

彼らの中には、自分の性的嗜好を外に出したら犯罪になるという事実にとても苦しんでいる人がいるということを知りました。

小児性愛者の中には、幼いころに自身が性的虐待を受けた経験から自分も子どもに性的欲求を抱くようになったという人も少なくないそうです。

そして小児性愛を研究する方は、小児性愛者が犯罪を犯さないためにも日本が作るラブドールは興味深いと言っていました。

私は子どもの形をしたラブドールは犯罪の助長にしかならないと思っていましたが、抑制にもつながるという気づきがありました。


小児性犯罪というのは、意志のない子どもに性的行為を一方的にするという極めて残忍な犯罪ですが、この方と話したことでただ小児性愛者を責めるだけでは何も解決しないのだと実感しました。

何か事件が起きたときには、加害者を非難するだけではなく、その苦に潜む原因を探ることが大切です。

この事件に関連して性的同意年齢にも触れたいと思っていたのですが、今回は長くなってしまったのでまた別の回でお話ししようと思います。^^

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