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ChatGPTのスマホアプリ化で起こる変化

対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を開発した新興企業「オープンAI」は18日、米アップルのiPhoneなどの基本ソフト(OS)「iOS」向けアプリの提供を米国で開始すると発表した。

ChatGPTがスマホのアプリになる動きがあるようですが、今日は「ChatGPTのアプリ化によってどのような変化が起こるのか」を考えていきたいと思います。

僕が予想する変化は以下の3つです。
・レイトマジョリティまで届く
・Googleを使う人が減る
・音声と融合する

レイトマジョリティまで届く

ChatGPTは2022年の11月に登場しましたが、実はGPT(ChatGPTのエンジンのようなもの)自体はChatGPTの登場以前から使えました。しかし、GPTはAPIを介して使う必要があり、プログラマーや新しいテクノロジーに敏感な人しか使っていなかったと思います。それが突然、ブラウザベースでLINEのように文字を打ち込むだけで使える「ChatGPT」の登場によって、キャズム(深い溝)を超え、アーリーマジョリティまで広がったのです。

いかにユーザーインターフェースが大切か分かりますね、、
ChatGPTがスマホアプリになると、さらにGPTを使うハードルは低くなり、最新のテクノロジーに疎いレイトマジョリティも使うようになると思います。

Googleを使う人が減る

ChatGPTを使うためにはブラウザを開いてアクセス&ログインをする必要がありますが、Googleはアプリをワンタッチするだけで使えます。大した差ではないと思う人もいるでしょうが、このワンアクションの差がスマホだとかなり大きいです。

なぜなら、パソコン(特にデスクトップ)だと常にいくつもの画面を立ち上げて、同時に様々な機能やソフトを使いますが、スマホだとアプリをいくつも同時に使うというよりは、一つのアプリを終わったら終了して、次のアプリを使う、というような使い方をするからです。

つまり、スマホではChatGPTを使うたびに「ブラウザを開いてアクセス&ログインをする」というめんどくさいワンアクションを挟まないといけないのです。だからこそ、ChatGPTがスマホアプリ化されて、このワンアクションがなくなれば、Googleを使う人が減るくらいのインパクトがあると思います。

音声と融合する

SiriやAlexaに声で指示を出して音楽を流したり、時間を測ったり、家電を操作した経験はあるでしょうか?今後はそこにChatGPTも加わると思います。なぜなら、ChatGPTがスマホアプリになると、スマホのマイクやイヤホン(スピーカー)との連携がより簡単になるからです。

今後はテキストベースで検索するのではなく、ChatGPTアプリと音声を組み合わせて検索や相談、ホテルの予約、オンラインショッピングなど様々なタスクをこなす人が出てくると思います。スマホならどこへでも持ち運べるし、歩きながらでも、運転中でも使えます。

今日はChatGPTのアプリ化によって起こるであろう変化について考えました。最初はアメリカで提供されるそうですが、早く日本でもアプリを実装して欲しいですね。

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