見出し画像

やりきる力 from 天地明察

おはようございます、わんこふです。
昨日は映画「天地明察」を観ました。

天地明察は冲方 丁(うぶかた とう)さんが書かれた小説がもとになっています。明察とは正解を意味する言葉で、今でも「御明察です」と言ったりしますよね。

時代は江戸前期、その頃は神社の絵馬に数学の問題を書いて、他の参拝者がそれを解くという一種の娯楽があったようです。そして答えが正解であれば、その絵馬に朱書きで「明察」と書くのです。

天地明察の主人公「安井算哲(後の渋川春海)」の職業は碁打ちでしたが、絵馬に書いてある数学の問題を解くのことや天文学も大好きでした。

そんな算哲が幕府の命を受けて新たな暦を作ることになります。当時は中国から入ってきた「宣明暦」というのが使われていたのですが、800年以上使われた結果、約2日も実際の天体の運行と暦がズレていたのです。

算哲は「宣明暦」と中国最高峰の暦と言われていた「授時暦」と当時の明で使われていた「大統暦」の3つを徹底的に調べ上げ、授時暦を使うべきだという結論に至ります。

しかし、実際に授時暦を使って天体の運行を予測してみると、時々ずれてしまうことが分かりました。それで、一度目の暦の変更は失敗します。

その後も授時暦で予測できない出来事が起こり、算哲は絶望します。いくら考えても原因が分かりません。しかしここで、関孝和という数学の天才の協力を得ることに成功します。

孝和は独自に授時暦を研究していたのですが、天体の観測データが少ないために研究は完成していなかったようです。

孝和は算哲に研究の成果を託し、その後も研究を続けた算哲は授時暦のズレの原因が中国と日本の経度差であることに気がつきます。

授時暦の経度差を修正した「大和暦」によって、算哲は二度目の改暦に挑みます。この試みは成功し、大和暦は当時の年号である「貞享」暦に名を変えて、初の日本独自の暦として受け入れられることになったのです。

まさに「天地明察」です。

さらっと書いていますが、実際にはここまで来るのに長い時間が必要でした。当時は鎖国していたので海外の情報がなかなか入ってきません。それに天体の運行を観測するには長い時間が必要です。

そんな中で算哲の執念により、日本独自の暦が作られたのです。

わんこふはiPhoneのアプリを作っているのですが、中々上手くいかないことも多く、投げ出したくなることもあります。しかし自分で始めたことなので、途中で諦めたくありません。絶対にやりきります。

以上、わんこふの日記でした🐾

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?