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ヘッドフォンを買いました

経緯

長年宗教上の理由でカナル型イヤホンを愛用していたのですが、フルリモート生活が続いたことで1日18時間以上カナル型イヤホンを続けた結果外耳炎になりました。(みんなも気をつけよう)
とはいえ音楽を聴かないと死ぬので、ヘッドフォンに切り替えることにしました。10年ぶりぐらいにヘッドフォンを買うので情報がマジで追えておらず浦島太郎すぎるので、まずはネットの集合知を借りることにしました。

たくさんオススメしていただいたのにTwitterの濁流に消えていくのは勿体ないのでnoteに残します。今後ヘッドフォン欲しいな〜って思った人の参考になれば幸いです。

私の機能要件(身体特性と音質の好み)

《形のはなし》----------------------
①まず頭がクソデカいので、ぎゅっと強く頭を挟んでくるやつは秒で頭が痛くなります。なるべく側圧が弱い(or調整できる)ものが好ましいです。

耳がちょっと変わった形をしているので、いわゆる「耳がぴったり入る」みたいなパッドの形状だとどうしても耳が曲がる形になってしまいます。マフ部分はごっぽり大きいものが嬉しいです。同様の理由で、耳の上に小さいパッドが乗っかるみたいなやつ(ポータブルっぽいやつ)もちょっと苦手です。

眼鏡ユーザーなので、眼鏡のツルをヘッドフォンが圧迫して頭が痛い…みたいなのは避けたいです。

なるべく軽いと嬉しい。でも普段770gもするHMDを毎日かぶってるのに何言ってんだ?ってふと真顔になったので、今回はあんまり重さにこだわりすぎないことにしました。「なるべく」軽い方がいい、ぐらいの感じです。

⑤完全に家ユースなのでデザインの優先度は低め


《音のはなし》----------------------
⑥よく聴く音は低音強めのpops、EDM、ホラー映画なので、重要度としてはやや低音偏重。高音がシャキシャキに割れていなければOK。

iMacからの直出し。たいがいがストリーミングされてる映画・音楽なのでぶちぬけて良い音質というわけではない。多分。そもそも私の耳もそんなに良くない。

⑧家ユースなので音漏れは全く気にしない。つけ心地優先でオープンタイプが優勢かなあ?

《値段のはなし》----------------------
価格帯はMAX25,000円程度、そりゃ安けりゃ安いほど嬉しいけど安物買いの銭失いはしたくないので、「いいものだと思ったら払う」ぐらいの気持ちです。


……以上です。
Twitterにはもっと雑な内容でポストしました。

ネットの集合知(たくさんのリコメンド)

ここがこの記事の本旨なんですけど、オススメのヘッドフォンをいっぱいリプライいただいたのでそれを記載します。順不同で失礼します。

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……以上です。リプライの取り残しがありましたら申し訳ないです!(リアタイでは全部見てたはず)

やはりAKG…オーテク…ゼンハイザー…いいよね!って感じのリコメンドが多い感じでした。イヤホン教に入信する前に愛用していたのがオーテクのヘッドフォンだったので「うんうん、オーテクいいよね!」みたいな顔をしています。

たくさんのリコメンドを手に、やはり試聴せな話は始まらんやろ…というわけで例のあの場所へ向かいます。

ヨドバシアキバを信じる

もともとカメラ者なので「ヨドアキ、いいよね」と言って全てが通じるんですけど、多分知らん人もおるやろと思うので説明しておくと、なんかヨドバシアキバの店員さんは様子がおかしい。各売り場におられる店員さんがちゃんとそのカテゴリの《オタク》なんですよね。オタクというのはただその物事に詳しいだけではなく、その領域に好意的に踏み込んでくる新参者に対して異様な熱意と愛をこめて全力で助けになってくれるという素晴らしい特性があるので、《信頼》…できるん…だよナ…LOVE…。※個人の感想です

というわけで、まずヨドアキのヘッドフォンコーナーで一通り試聴した後「このメーカーのはこう感じた。あのメーカーはこう感じた。そこで、私が求めているのはこれこれこういうものなのですが、オススメの商品はありますか?」と店員さんにヒアリングしてみる、という作戦でいくことにしました。

一通り試聴した時の雑感を書き残しておきます。
正直1つ1つ型番メモって感想note書こう!と思ってたわけじゃないので、ざっくりとメーカーごとに感じたことのメモです。私が老後に見て楽しむ程度の走り書きです。
※以下の感想はあくまでも私の耳(体質)と好み(嗜好)から得られた体験を記録したものであり、個人によってその両方は大きく変わってきますので、あくまでも私個人の感想と思って受け取ってください。ご自身でヘッドフォンを買われる際は私の主観的なレビューからではなく、なるべく試聴して吟味してご決断くださいね!

試聴レビュー

《AKG》
・軽い!頭にのせたときの「おっ軽いね」感は一番かも
高音の角丸感はすごく聞きやすくて好き。中音もシャープで聴きやすい
・低音は弱い気がする。でも多分これは私がオープンタイプだけ試聴していたせいだと思う。

《ゼンハイザー》
音質はいっとう好きだ!中音が厚みがあって、高音もシャリってない。とはいえAKGよりシャープな高音なので音量を上げまくるとちょっと耳に刺さる感じはあるかもしれない。
・ちょっと頭小さい人類向きかも?私の頭のアールには少しきつい
・低音は可もなく不可もなく、おう聞こえるね、ってかんじ

《Audio-technica》
・聞き覚えのある音がする〜!!(昔使ってたので…)ドンシャリのシャリの部分が全力で刃物を振りかざしながら走って来る感じ。若い頃はこのシャリみが好きで愛用していた記憶があります。タワレコの試聴機っぽい音がするんだよな。調べたことないので全然違ったら笑ってくれ…
・とはいえこの頭を薄刃で刻むようなシャリシャリは長時間聞いてたらちょっとつらいかもしれない
・見た目のデザインは一番好き。

《TASCAM》
・偶然おいてあったので聞いてみたらあまりにも低音の出方が変態的で爆笑しちゃった。ひとりで。
パッドがちっさいので長時間はおろか1時間もつかったら私は頭が痛くなりそうなのでオミットしましたが、音質的に一番おもしろいな〜ってワクワクしたのはこれでした。娯楽費に余裕があったらサブで買ってたかも
低音の解像度と圧が変態的なんですが、逆に中音(特に高めの中音)が薄いなあと感じました。高音は極端に高いゾーンはめちゃくちゃ出てるんですけど全体的に薄いので、なんというか、低音〜高音を0〜10でいうと0,1あたりは爆裂に出てて、2で突然気絶、そのまま3~7ぐらいまで存在を忘れてて、8らへんで突然「あ、鳴ってたわ」って思い出して慌ててゲイン上げた、みたいな感じです。治安の悪い音楽を聴くと笑顔になっちゃうと思います。

《SONY》
安定感ある感じがします。低音が少し薄い?ように思ったんですが、多分これは聞いてる環境の問題がありそう(電気屋はめちゃくちゃうるさい)。高音は角丸すぎてちょっとnot for meでしたが、高音の刺さりが嫌いな人にはいいと思います。
・ちょっとなぜか私の頭にフィットしないのか、圧は弱いのにしばらくつけてると頭の特定部位が痛くなっちゃったのでオミットしました。すまんSONY…愛してるぞ…(なんとなくSONYブランドは好き)

ざっくりそんなかんじです。

ここで一つ悩んだんですが、オープンタイプと密閉タイプどっちにしようか改めて考えました。オープンつっても全然いい音するでしょ、と思ってたんですが、やはり現場で聞いてみるとどうしてもオープンタイプは低音が弱い…(※個人の感想です)
鼓膜に優しいオープンタイプの特性とはいえ、低音が鳴ってないとフラストレーションで地球を破壊してしまう+今までさんざんカナルタイプとかいう鼓膜いじめを愛用してきて今更って話なので、今回は低音を優先して密閉タイプ方面で攻めてもいいことにしました。

そこで店員さんには前提条件(長時間つけたいとか)を伝えつつ、以下の内容でオススメのヘッドフォンをききました。
AKGの装着感が最高だった。
・オープンタイプは私には低音が弱く感じた。鼓膜に優しくなくていいから低音をもっと出したい
音質はゼンハイザーベースで、もう少しシャープな音になると嬉しい。逆にオーテクまでシャープになると耳が痛そう。ゼンハイザーとオーテクの間ぐらい…
・予算は25k以内ぐらい。安いぶんにはいくらでも。

こんなふんわりしたオーダーで「じゃあ、コレとか、コレとか…」と3つほどオススメしていただいた中から「これだ!!!!!!!」と笑っちゃうほどドンピシャで最高のものがあったので、一発で決めました。
それがこちら

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すごい余談ですけど、この直訳丸出しの「苦労を感じさせないデザイン」がじわじわツボります。

店員さんいわく「最近出てきたルーマニアのブランドでオススメです。僕も1つ持ってます」ってことだったのですが、ルーマニア!?ルーマニアだって!?(※私はルーマニアをルーツに持つのでルーマニアが大好きです)
試聴する前からルーマニア産と聞いて俄然テンションが上がっていたのですが、実際に聞いて「これだ!」と思いました。ざっと挙げると

・頭に乗せたときの優しいフィット感がAKGに匹敵する
・オープンじゃないの?ほんとに?ってぐらい装着感が軽い
・密閉特有の低音の力強さ
・それでいて密閉タイプが苦手とする高音の鳴りが予想外にいい。ちゃんとシャリってなくて解像度の高い高音域がある。
・中音域は若干解像度低い気がするけど(これは私の耳のせいかもしれない。割と何を聞いても中音の粒が粗く感じるので)、ちゃんと音圧は高いので迫力は損なわれてないのでトータルとしては全然オッケ〜
・デザインは可もなく不可もなくオッケ〜

という、まさに「AKGのつけ心地に、ゼンハイザーとオーテクの中間の聴き心地」だったので、これだよ店員さんこれだよ〜〜〜!!!と満面の笑みでお会計しました。HAPPY〜。

そんな感じで、10年ぶりのヘッドフォンライフはひとまずルーマニアから来た名前も知らない子との出会いで始まりました。MEZE。覚えたぞ。これからこいつと仲良くやっていこうと思います。

みなさんもよきオーディオライフを!✋
Twitterでオススメヘッドフォンをリコメンドしてくださった皆さん、本当にありがとうございました!!!

zen

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