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価値観の話

価値観の違いで別れました。
そんな言葉を聞いたことがある。インフルエンサーの報告でそのような文章があると、「具体的にどんなことがあったんだろう」と少し気になってしまう。飲みに行ってお酒が回ってくると友達が彼氏の愚痴を話し出す。あんまり楽しい話題じゃないけどお通しでも食べながらなんとなく、その話聞く。恋人に限らず、家族でも友達でも「あれ?」と思う部分は誰にでもある。それでも好きでいたいから、相手と向き合うんじゃないかな。それでもだめだったらお別れになっちゃうのかな。

「友達とその子の彼氏にこんなことがあってけんかしたんだって。どう思う?」みたいなことを彼によく話す。遠距離になって夜に電話することが日課になりつつある。今日あった出来事とか食べたものとか会ったら行きたいところとか楽しい話もするけど、彼だったらどう思うんだろうと気になった時は聞いてみることが多い。びっくりしたり、「そういう考えもあるのか〜」と感心したりすることが多いからである。わたしと彼は性格が全然似ていない。MBTI的にもほぼ真逆。それだけに囚われている訳では無いけど「意見が合わないのはMBTIがちがうからか」とひとつの理由付けができる手段として考えている。例えばわたしは人付き合いは深く狭く、彼は浅く広くである。なんでも考えてから動くタイプのわたしには、彼の自分の感情だけで動けるところが少しうらやましい。なんでも理論的に話したり、損得感情で物事を見てしまったりするところがあるのは自覚しているので、そんな女の子かわいくないなあ〜と思いつつ、もう変えられないので諦めている。

根本的な考え方や性格は家族が大きく関係していると思う。当たり前だけどね。わたしの父と母はどちらも内向的で大勢での集まりや飲み会を好まない。また、2人ともその場のノリや楽しさよりも、その後のことを考えるタイプであり娘に対してかなり過保護なので「そういうのよりも仲良い人と遊んだ方が有意義だよ」「遊ぶ人はちゃんと選びなさい」と言われて育ったし、門限やルールも厳しめだったので自然と自分の性格もこうなった。トラブルを起こしたり怪我をしたりしたら心配よりもその対処・解決が優先され、旅行の計画や些細なお出かけさえも綿密なスケジュールが立てられる家庭なので、もう自分の性格はなるべくしてなったんだと納得させられた。この論理的に考えてしまう性格も、はっきりと思ったことを言うところも、手を出されたらやり返していいと言われて育った(笑)気の強さも、両親に愛されたからこその実は甘えたがりなところも全部わたしの持っているものであって、これは簡単に誰かが変えられるものでは無いんだって思った。

友達や恋人と出会って、考えが違ってもそれを受け入れたり擦り寄せたりして一緒にいる。遊ぶのが大好きな友達に夜まで振り回されて、内心「こんな飲んだら二日酔いだよ」とか「明日大丈夫かな」とか思っちゃうけど気にせずに楽しむ時間も好きになったし、旅行の計画をする時にも行きたいところやしたいことをたくさん閃いてくれる友達と、ホテルや飛行機や移動手段を調べるのが苦じゃないわたしの組み合わせはバッチリだと思う。会いたいからという理由だけですぐ会いに来ちゃう彼氏にはとんでもなく毎回びっくりするけれど、その行動にすごく愛を感じて嬉しく思う。異性関係や将来のことで話し合いをしたことは何度かあるけどお互いに相手と喧嘩したい訳じゃなくて、自分はこういう風に考えてるけどどう思う?どうしたらもっといい関係になれるかな?と冷静に話せているからすれ違いや喧嘩もなくここまで来れた。彼がわたしに対して言ってくることと、友達が愚痴ってる彼氏の内容が似てることが多いから「あれ、もしかして男の人っぽい考え方なの?」と思うことがよくある。外側に発信することだけが愛じゃなくて、彼に見えてないだけで愛のある行動していたり異性関係も回避したりしているのにな、自分なりに将来も考えてるからこそ中途半端なこと言いたくないだけなのになと思いつつもあるけど、、、。もっともっとわたしが大好きなことを伝えないといけないなと反省もしました。好きなところを独り占めしてしまっていたよと伝えたら、「それならいいよ」とニマニマしていたかわいい彼をもっと大事にしよう。出会ってから何年経っても仲良しでいてくれる友達のことを大切にしよう。友達のことを今度また書いてみようかな。愛が溢れてしまいそう。考え方がちがっても大切な人との関係を諦めたくないな〜と、価値観の違いで何人かの友達と疎遠になったわたしが思っております。受け入れられないものは仕方ないよね。大好きな人たち、ずっと近くにいてね。

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