王偏詈

国籍:東亜

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宮崎滔天「三十三年之夢」とアジア主義の展望

「三十三年之夢」という奇書 2年前(2018年)の夏のことである。私は盛夏の赤石山脈に遊び、甲斐駒ヶ岳から聖岳に至るおよそ10日ほどの合宿に参加したが、その間、寝る前の短い時間から、台風をやり過ごすため終日臥せていた時間まで、空いた時間のほとんどは宮崎滔天の自伝「三十三年之夢」を夢中になって読んでいた。何故そんな黴の生えたものに夢中になっていたかといえば、滔天の冒険譚が自らの疲労困憊・穢身垢顔の態に対する慰めになった面も確かにあったのかもしれないが、それだけでは断じてない。自

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