教室の価格設定という問題
久々に将棋教室運営の話。将棋教室をする上で全ての教室が直面するのが価格の話。全て自前でやるならば価格設定は自由だけれども、教室を借りるや講師を招くということをするならばどうしても利益を捻出する水準まで価格を引き上げなければならない。
例えば1,000円で10人(普通の人が将棋を教えてクオリティが落ちないレベルを5面指し、職人レベルの技を持っても10面指しくらいが限界)としても売り上げは10,000円。この水準では下手したら場所代がやっとというレベルかもしれない。ちなみに有明で使っていた会場は午後だけで3万近くした。こういう時は自治体の施設が使えるのがベスト。ホテルや貸会議室の10分の1くらいで借りられる。仮に自治体の施設が使えたとしても売上10,000円なら時給換算(※教室をするには準備が必要なのでその時間を込みにするなら)でアルバイトと変わらないレベル。これでは将棋を生業とすることができない。
なので将棋教室を運営する上での値段設定というのは3,000円以上にならざるを得ない。3,000円で10人であれば売上は3万円。ゲスト講師への報酬もそこそこの水準になる。値段を下げれば人数が増えるが将棋を教えるという行為はどうしても1対NのNを極限まで上げることができないので値段を下げて薄利多売でカバーするということはできない。一人当たり単価を一定水準以上にすればフローの経費を売上で賄い、入会金のようなもので盤や駒のような資材を賄うというのが経営的な安定につながる。
ここで教室運営をする上での大きな問題が2つある。
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