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「課題」を「期待」に言い換えて、少しだけ気楽に生きたい。

堀裕嗣さんの教育書『学級経営10の原理・100の原則 ~困難な毎日を乗り切る100のメソッド~』(学事出版、2011年)に、このような記述がありました。

「~が来学期の課題です」と書かれるよりも、「来学期~を期待しています」と書かれた方が、抵抗なく読むことができます(160頁)。

通知表所見を書く際のポイントなのですが、この「『課題』ではなく『期待』を」という発想は、とても役に立つと思います。ふと自分に「課題」ではなく「期待」を言い聞かせたとき、私はとても心地よく感じたのです。

では、なぜこの言い換えが、とても心地よく感じるのでしょうか。

それは、「期待」は”明日への希望”だからです。
今日はできなかったけれど、明日ならできるかもしれない。それが「期待」であり、”希望”なのだと思います。それを持ち続けることを可能にするのが、この言い換えなのではないでしょうか。

これを「課題」と書いてしまうと、それは、言うなれば”今日への失望”です。
そもそも、”できていたかったのに、できなかったこと”を私たちは「課題」と認識します。だからそこにあるのは「残念、できなかった……」の”失望”です。

”できていたかったのに、できなかったこと”は、基本的には”明日には、できていたいこと”だと思います。今日はできなかったけれど、明日ならできるかもしれない……の希望を持つことができれば、少なくとも私たちは、今晩を安らかに過ごすことができます。

「課題」を「期待」と言い換えて、今日への失望ではなく、明日への希望を持つ。人生を少しだけ楽に生きるヒントが、意外なところにありました。


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