10月30日テスラ株急落(-4.79%)に関する考察まとめ

10月30日その他のテック株が大きく上昇する中、テスラ株は4.79%の下落を記録しました。

理由についてテスラへの投資で有名なGary BlackさんのXでの投稿を元に調べてみたいと思います。

まずはオンセミコンダクターの決算です。オンセミはEVメーカーに炭素チップを供給しシェア50%を持つ企業です。その企業が昨今の金利高騰で自動車需要が減るリスクについて言及しました。

また、パナソニックが直近の決算で”国内”のバッテリーの減産について言及しました。

つまりはテスラをはじめとするEVメーカーへチップや電池を供給するメーカーが需要減について言及したことでテスラの株式が売られているとういことのようです。

$ONの懸念について

EVメーカーは山ほどあり、魅力的なEVを販売できていないメーカーの自動車は販売が伸びないため生産量を維持できません。それがテスラのものなのかどうかについては現段階ではわかることはありません。ただ、テスラの生産に影響している可能性も引き続きあります。

パナソニックの減産について

パナソニックについては日本で”国内”と言及しており、パナソニックが国内で生産をしているのはモデルS,Xなどの高級車向けバッテリーのことです。テスラの直近の決算からもわかるようにテスラは手頃な価格のモデル3、Yで業績を伸びておりSとYは力をいれておらずあまり売れていません(テスラの供給全体の1割以下)。稼ぎ頭のモデル3、Yのバッテリーはアメリカのギガファクトリーで生産をしているとのことでテスラの自動車の生産について直接言及をするものではないと思います。


パナソニックの決算資料から

その他のソース

まとめ

今回のテスラの下げはテスラの生産減を連想させるものではありますが、パナソニックはEVテスラの稼ぎ頭であるモデル3,Y=北米生産については”上振れ”と言及しており心配するものではないと思います。

$ONの需要懸念についての言及についてはテスラへの影響は未知であり引き続き注意する必要がありそうです。

テスラは超成長企業でありますが、様々なメーカーからの供給、金利などのマクロ環境、BYDなどの競合との競争など簡単な戦いではなくこれからも投資家としては試練を乗り越えていく必要がありそうです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?