観葉植物と母の関係

わたしの母は”過保護”である。わたしにとっては、いい意味で。ただ、それはこどものわたしだからこそそう思うだけなのかもしれない。なぜなら、母は”観葉植物”にまで過保護なのだ。
母は、サボテンにも100円で買った小さな観葉植物ポトスにも、過保護という名の技を繰り出してしまうもんだから、毎度の如く腐らしてしまうのだ。


そんな母を思い、母に誕生日プレゼントでサボテンをプレゼントして、わたし的には育てやすいという植物を選んだわけだが、そんなサボテンも最近小さくなってきてしまっているとの連絡がきたわけだ。どうしたものか。


そこで、わたしも観葉植物を育ててみようと思い、育て始めた。これが案外可愛く思えてしまい、種類も増え、育て始めてかれこれ10カ月になる。今のところ腐らせてしまった植物はいない。そのおかげで母にはとても褒められるので、かなり気持ちがいい。


ただ、アドバイスができればと思い、始めたわけだが、育ててみると言えることがひとつ。水をやりすぎるな。これに限る。(母に限ってかもしれないし、種類によるかもしれないが…)そう母に伝えると、「えぇかわいそう、毎日あげたくなっちゃう」という。なにを言う、腐らせる方がかわいそうだ。やれやれ。


ただ、サボテンを枯らせたくないようで水をやらず我慢しているらしい。家に行くたびサボテンの状態確認すると「まだ元気だよ〜」と嬉しそうな母を見ると、枯らしてもまた育てやすい植物を贈ろうと思うくらいには母もまた可愛い。


だが、母は最近では腐らせるのがかわいそうとのことで父が水やりの当番になったそうで、植物はさぞかし喜んでいることだろう。そうだ、父は植物へも母へも、愛の送り方が上手なのである。


最初から父が育てていればよかったのではないか…と思うのはわたしだけではないだろう。母の愛もいつか植物に伝わりますように。



そんな感じで今日はここまででおしまいです。読んでくれたひと、ありがとう。

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