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無限列車は栄光に向かってどこまでも走って行けるか

無限列車編の成績と、世界の興行収入

■6月16日に円盤の販売を控えている『劇場版『鬼滅の刃』無限列車編』。少し前に、2020年公開映画のWorldWideでの興行収入が1位となった。内訳は、日本で368M$、北米42MS、韓国17M$といった具合だ。

ちなみに、鬼滅に抜かれた現在の2位は、中国の『Ba bai(八佰、The Eight Hundred))』。情報が少ないのであまりよくわからないが、上海事変かなんかの戦いを描いた戦争ものだ。当初は2019年に公開する予定だったが「技術的問題」なる、いかにも中国っぽい事情でお蔵になりかかり、1年を経てようやく公開にこぎつけたものらしい。

『八佰』は、ほとんど中国でしか見られておらず、WorldWideでの興行収入472M$のうち、実に471M$が中国でのもの。

ちなみに、3位は『Wo He Wo De Jia Xiang(我和我的家郷、My People, My Homeland、愛しの故郷)』の433M$。言うまでもなく、ほとんど中国での数字だ。ちなみにこちらは、故郷への思いみたいなものを5つの物語で描く、オムニバス映画。最近、自分の中で“Paralayzed Geyou”で有名な、名優グォ・ヨウ(葛優)も出演している。ちょっと見てみたいな・・・

なお、4位は『Bad Boys For Life』424M$、5位は『TENET』361M$、そしてなんと6位は『Sonic The Hedgehog』の304M$である。なんかそんなに話題になってたっけ?という感じもしなくはないが、ゲーム原作の映画としては、かなりイイ線の数字となっていたようだ。いつの間に。

■このように、世界での興行収入ランキングを考えると、中国市場でヒットするかどうかというのは、非常に大きいことなんだと思われる。

『無限列車編』はまだ中国での公開には至っていない。話によると、例のモンハン映画事件のあおりを受けて再度検閲が行われているとか言う話だ。上映権自体はビリビリがもっていて、先行上映会も昨年12月に行われていたようだ。

原作コミックも、2位以下を引き離す桁違いのセールスらしく、公開されればヒットは間違いないとかなんとか。

ということは、無限列車編の世界興行収入は中国での公開が実現すればまだまだ伸びるということであり、次の話は、オールタイムでのBox Officeランキングでどこまでいけるかという話になってくるだろう。

現在のところ、アニメ映画ランキングでは、『Cars』のちょっと上の56位となっている。なお、アニメ映画の世界興行収入歴代ワンツーは、アナ雪である。これは『Frozen』が1,267M$、『FrozenⅡ』が1,447M$という、化け物のような数字であり、ちょっとやそっとでは更新できないだろう。そもそも北米だけで、4億ドル以上の数字をあげている。ちなみに、『ライオンキング』はそのさらに上の1,654M$という数字を持っているが、何を思ったか『ライオンキング』は実写映画ということになっているので、アニメーションのランキングには入らないらしい。

なお、実写映画ランキングトップは『アバター』である。エンドゲームにいっとき抜かれていたようだが、これも中国で再上映されたことにより、1位に返り咲いている。それにしても、実写ってなんなんだろうか。

ともかく、実現するかどうかはわからないが、仮に中国で上映されれば更なる話題となることは、ほぼ間違いなさそうである。うまくいけば、世界で注目が集まる中、第2期スタートへとつなげられるかもしれない。


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