見出し画像

POLYGLOTに学ぼう vol.8

Scott Young & Vat Jaiswal from TED* talks

うみ仮説(勝手に命名)が出てきたので、おっ!と思ってエントリーするひさびさの POLYGLOTSに学ぼうノート。


うみ仮説とは

海を思い浮かべてもらいたい。波打ちぎわでは波が寄せては返し、ざっぱーんざっぱーん。この波を越えると静かな海が広がる。これを言語学習にあてはめた仮説(勝手に仮説呼ばわり)。学び始めは、うまく通じなかったり、ちょっとサボっただけでゼロになってしまったりする。ちょうど波に押し戻されるように。この波を越えてしまえば、勉強がずっと楽になるし、楽しくなる。

波を突破して静かな海に出ること=ペラペラ、ネイティブ並ということではなく、たとえ語彙が少なくても、シンプルな会話だけでも、フラストレーションを感じない状態ということ。この波を突破する方法は…

英語を使わないこと

(英語話者向けなので)
母語(媒介語ふくめ)を一切使わないこと、というルール。目標言語だけで生活することで

・自分がよく使う言葉から学ぶことになる
・語彙が少ないから、同じ語彙を何度も使って必然的に覚える
・ストラテジーが育つ( Google先生とか、辞書とか)
 ストラテジーを使って、必要な語彙が広げられる

この「英語を使わない」ルールを掲げて、この二人は1年間に4つの国へ実験に行った(1か国3か月ずつ滞在)。いずれも、ほとんどどんなジャンルの会話もできるようになったらしい。

英語を使わないに対する誤解

少しは英語も使ったほうが楽だ
長い目で見れば、英語を使わないほうが楽。初めは大変だけど、すぐ慣れてくる。母語の助けを借りながら〜の方法だと、トータルで考えたときに結局は努力が高くつく。

間違いを避けたほうがいい
このルールを実践すれば、間違いは避けられない。でも間違いはとてもいいことなんだよ(以下、ほぼ常識になっていることなので省略)

とはいっても、誰でもできることじゃないから…

以上を踏まえて、つぎのステップでチャレンジしよう。

① 一人でいいから見つけよう
 ネイティブでも、学習者でも、だれでもいいから、目標言語で話せる相手を見つける。周りにいなければ、オンラインで見つけてもいい。

②英語を使わないルールを適用する
 この人と話すときは、絶対に英語を話さない(目標言語だけで乗り切る)というルールを決めよう。

③話しはじめる
 完璧じゃなくていい。なんなら全文Google翻訳でもいい。とにかく話しはじめよう。

******************

初めて「うみ仮説」を聞いたとき、妙に「なるほどー」と納得したのを覚えている。オンラインで簡単にエクスチェンジできる昨今、こういう方法もいいかもね。ただ、私は今までオンラインでのパートナー探しが成功した試しがない。