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忘れられない旅~はじめての温泉旅行~

こんにちは、いつも見ていただき、ありがとうございます。
多くの皆さんが夏休みに入ろうとしているのではないでしょうか。
今回は番外編で、僕の初めての家族旅行について書きます。
僕が初めて宿泊を伴う家族旅行に行ったのは、幼稚園の年少の頃でした。
目的地は大分県の別府。

別府湾

宿泊先は、当時母が勤めていた会社の保養所でした。高級な温泉旅館ではありませんでしたが、小さな宿は温かみがあり、家族で過ごすには十分でした。畳の香りが漂う部屋に入ると、すぐに疲れが癒されました。

翌朝、家族みんなで高崎山に行きました。ここでは、小さなサルたちが自由に歩き回っていて、僕のところにも近づいてきました。僕とサルのツーショット写真も残っています。その時の僕は、サルと一緒に写った写真をとても誇らしげに見せていたそうです。

さらに、家族で地獄めぐりもしました。

鬼石坊主地獄

湯けむりが立ち上る様子や、地熱で赤く染まった血の池地獄を見て、幼い僕は「本当に地獄に来てしまったのか」と怖くて泣き叫んだ記憶があります。
しかし、なぜか血の池地獄だけはワクワクして、その不思議な色合いに引き込まれました。父が「ここは地獄の一部だよ」と冗談交じりに言った時、僕は半信半疑でその言葉を受け止めましたが、興味津々で池を見つめていました。

血の池地獄の写真

夜は家族で温泉に入りました。温泉の湯はとても気持ちが良く、車酔いの気分もすっかり消えていました。温泉から上がった後、家族で囲んだ夕食も美味しく、笑顔が絶えないひとときでした。

8年前に父は亡くなりました。
厳しい人でしたが、優しさも持ち合わせていて、僕たち家族にたくさんの愛情を注いでくれました。写真を撮ることが好きで、僕たちの成長や家族の思い出をたくさん写真に残してくれました。今でもアルバムを開くと、父の優しい笑顔や家族との楽しい時間が鮮明に蘇ります。

この旅で感じたのは、家族と過ごす時間の大切さです。豪華な旅行先や高級な宿泊施設ではなくても、家族と一緒に過ごすことで得られる幸せは計り知れないものがあります。高崎山でのサルとの出会いや、地獄めぐりでの冒険、そして温泉でのリラックスした時間は、今でも僕の心に深く刻まれています。

この初めての家族旅行は、僕にとって忘れられない思い出となりました。
皆さんもぜひ、家族との時間を大切にし、思い出に残る素敵な旅を楽しんでください。

父が残してくれた写真の中には、厳しくも優しい父の姿もたくさんあります。
父はとても礼節を重んじる人でした。父が大切にしていた礼節の心や愛情は、今でも僕の中に生き続けています。
この別府の旅も、そんな父との思い出の一つです。

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