大阪大淫災についての覚書

性欲が異常に強い妖怪種族、「妖兎」との関わりにより発生した痛ましい事件だ

事件は1998年大阪にて起こった。ある妖兎の一人が過剰禁欲により発狂、暴走した。大阪から兵庫県に亘って疾走と強姦を繰り返し、被害者は合計46人に達した。被害者の年齢は11歳~87歳、内26人が男性、対魔士も5人が被害にあった。

死者も出た。強姦にあった者のうち2人が脳挫傷と窒息によりそれぞれ死亡している。一人に関しては正確には死亡したのちの姦淫、屍姦である。暴走を止めるべく対処にあたった対魔士1人が殉職。後に暴走を止めるために駆け付けた別の妖兎との戦闘に巻き込まれ大阪府民4人が死亡している。


事件の全容はこうだ。

人間社会での活動を行う親交幻魔である妖兎、モガミ氏はその日、車の運転を注意したことをきっかけに人間のグループと口論になった。モガミ氏はその時すでに体調不良にあった。口論の末グループの一人が氏の飲もうとしていた抗発情薬を奪い捨ててしまった。氏はその場から離れようとするもグループの一人の女性が挑発行為を行い、それをきっかけに高発情状態に陥る。

挑発を行った女性をその場で強姦、止めに入った一人が氏に突き飛ばされ近くの壁に激突、女性は強姦の際胴体部を強く圧迫され窒息。突き飛ばされた男性は頭を強く打ち即死、これが最初の犠牲者である。

その後氏は完全に発狂。死亡していた男性をさらに姦淫すると脱兎(妖兎が色情狂態となった際見られる疾走行為)を開始し、兵庫県方面に向かいながら強姦を繰り返す。途中、通報を受け対処に出た大阪府警の警察官と交戦、射殺許可が出ていたが市街地という事もあり4発の威嚇射撃をするにとどまった。この時、警察官一人が強姦される。

事件発生から1時間後、対魔士と交戦。3人構成の「1級対魔」であったにも関わらず一人は10分で戦闘不能となり15分後には後発隊の到着を待たず全員が戦闘不能、強姦されることとなる

更に20分後には後発隊と接触。事態を「災害級」と見た対魔協会は師範級の出動を命じていた。対処にあたったのは茨城幻魔抗争でも実績のあったトヨテ氏であった。戦闘の末、モガミは左腕を欠損、トヨテ氏は腹部に重傷を負い、戦闘不能となる(この傷が致命傷となり、氏は2日後に死亡する)。凶兎と化したモガミ氏はトヨテ氏のサポートにあたっていた対魔士2人を強姦、3時間後に駆け付けた「妖兎色警士」の型殺陣(カラテ)によって両足を破壊されるまで脱兎と強姦を続けた。

妖兎同士の型殺陣戦闘は20分ほどで決着したが、野次馬として見にきていた男性2人が蹴り飛ばされてきた妖兎と建物の間に挟まれ圧死。野次馬を強姦標的にしたモガミ氏が警士の妨害を振り払うため繰り出した型殺陣に当たり男性2人が即死した。


事件後、妖兎とトラブルを起こしたとして逮捕された人間グループの3人の内、一人が抗発情薬の服用を直接妨害したとして、天災発動罪で死刑が確定。1人がそれを煽ったとして天災幇助で懲役14年、1人が幻魔との衝突状態を止めなかったとして業務上過失災害罪で懲役11年のそれぞれ実刑が確定している

モガミ氏しに関しては適切な危機管理を行わず、結果多数の人間を死傷させたとして妖兎裁判で極刑が言い渡され、3日後に執行された。


この事件をきっかけに妖兎の幻魔脅威レベルはF1からF5にまで一気に引き上げられ、世界中に衝撃と共に1類幻魔の半神性を改めて示すこととなった

人間、妖怪双方に課題を残す事件であり、現代社会における妖怪と人間の在り方について、改めて考えなければならないと思うものである


                     ワタナベ

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