転職活動はいきなりするものではない
メンターとして仕事をしていて様々な業界で働く方とお話をしていると、私にとっての当たり前は世の中の当たり前ではなかったのだなと気付くことが多いのですが、そのひとつが転職に対する考え方です。
金融業界にいると、毎月(いや、毎週?)のようにどこかで誰かが辞めて、新しい社員が入社してきました。転職は当たり前にするもの、5年も会社にいれば古株です。すぐに転職しなくてもエージェントと話をすることも当たり前のようにやっていました。
メンターとして仕事を始めた4年前、転職に関する相談が8割を占めました。「自信がなくて転職しようか何年も悩んでる」なんて方がたくさんいらっしゃったのです。世の中、転職で悩む人がとても多いんだわということに気付いたのです。
かくいう私も、20代の頃はどうやって転職して良いのか分からず、かといって相談できる人もいなかったため、一人でこっそり転職活動してみたり、エージェントから言われるがままに面接を受けて撃沈したこともあります。30代になってからは、悩むより先に転職活動をしていました。市場での自分の位置を確認するために定期的にエージェントと面談してみたり、企業とのカジュアル面談に行ったこともあります。「今のままでは他社に移る旨味はないな」と再認識したことで現職で頑張ろうと思えたこともあります。
常に「転職」という選択肢が頭の中にありました。お陰で、実際転職となった時には割とスムーズに事が進みました。転職が当たり前になってきた今、「転職」という選択肢は誰もが当たり前に持っておいて損はないと思います。そして、来たるべき日に備えて『実績作り』『レジュメの更新』をやっておくことです。
今では当たり前のように作ってるお弁当も、自炊回数が少なかった独身時代の頃はとても時間がかかりました。何を詰めようかしら?と悩んだり、主菜も副菜も一から作らなければならず、普段自炊しない状態でいきなりお弁当を作るのはとてもハードルが高かったけれど、普段から当たり前のようにお料理をしていたら残り物を詰めるだけでお弁当が作れてしまいます。
転職も同じ。いきなり転職活動をしようとするから自信がなかったり、ちょっとうまくいかないと諦めてしまうのです。まずは転職を意識して日々の実績作りから始めること。転職を意識した『実績作り』をしていたら異動・昇進・昇給が叶ったなんて話がとても多いのも事実。転職を意識することはまた、現職での評価アップにも繋がるのです!
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