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初心者に勧めたい!東京六大学野球の魅力!

 はじめまして、わまいです。WBCで日本が世界一を奪還し、プロ野球のシーズンも開幕し、野球熱が盛り上がってきている中かと思います。というわけで、今回はご覧のとおり「初心者に勧めたい!東京六大学野球の魅力!」というテーマで記事を投稿しようと思います。初めての投稿なので、拙い文章かもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。

 そんなわけで、いきなり偉そうに語り出しましたが、初投稿なので軽く自己紹介しておこうと思います。

わまい @wamai_sport
・六大学に通う現役の大学生
・六大学野球ファン歴15年目
・昨秋は六大学リーグ戦全36試合中、34試合を現地観戦した、熱心なファンキチガイ

どうぞよろしくお願いいたします。


はじめに 〜そもそも東京六大学野球とは?〜

 早速本題に入りたいのですが、その前に簡単に東京六大学野球の概要をお伝えしていきたいと思います。
 東京六大学野球連盟は1903年に行われた早慶戦を起源に結成された、明治大学、早稲田大学、慶應義塾大学、立教大学、法政大学、そして東京大学の6つの大学から構成された連盟で、その歴史は他の大学野球連盟よりも長く、プロ野球よりも長いものとなっています(そのため、野球界では日本一になったプロ野球チームではなく、六大学の優勝校に天皇杯が与えられます)。
 リーグ戦は神宮球場にて毎年春(4月〜5月)と秋(9月〜10月)の二度開催され、6校総当たり、2戦先勝の勝ち点方式によって行われています。
 プロ野球にも多くの選手を輩出しており、現役では森下暢仁(明大→現広島)や青木宣親(早大→現ヤクルト)などが、レジェンドの長嶋茂雄(立大)や江川卓(法大)なども六大学の出身です。

 ところで、『初心者に勧めたい!』と一言に申しましても、さまざまなタイプの「初心者さん」がいらっしゃると思います。今回は想定される4つのタイプに分けて、それぞれの「初心者さん」に最適な魅力を紹介していこうと思います。

①全く野球を見たことがないor見たことはあるけどルールはあんまり……な方へ

 ①に当てはまる方には、「野球観戦って楽しい!」と感じてもらうのが、一番だと個人的には思っています。正直、野球のルールはいきなり深入りするとかなり厄介なので、まずは球場の雰囲気を楽しみながら野球を覚えていくことをオススメします。

①ー1 六大学の応援を楽しむ

 やはり六大学野球といえば応援といっても過言ではありません。攻撃中は応援曲の鳴り止むことのない応援スタイルは、六大学特有のものです。そして今年はついに応援席も復活し、応援団と一体となり、声を出しての応援が可能になりました。
 ここでオススメしたいのは、慶應義塾大学です。
 慶應義塾大学の応援は全ての応援曲がオリジナルで、チャンスパターンと呼ばれる攻撃中には鳴り止むことのない応援スタイルを生み出したのも慶應であり、歴史と伝統が詰まった応援と言えるでしょう。中でも早慶戦の盛り上がりは、是非とも皆さんにも球場で味わっていただきたいと思います。早慶両校のエール交換から始まり、得点時の「若き血」は他にはない独特な雰囲気を感じられます。早慶戦勝利時のみ歌うことのできる「丘の上」という曲にも注目です。また、「孔明」という明治戦のみ使用する応援曲もあり、この曲ではなんと銅羅が使われます。神宮に鳴り響く銅羅の音は、圧巻で、私のお気に入りの応援曲の一つでもあります。
 ぜひ神宮球場の応援席に足を運び、独特な応援の雰囲気を楽しんでみてください。

応援席でもらえるメガホンの裏には選手や応援団の方のメッセージが書かれていることも。

①ー2 カッコいい選手を見つけて楽しむ

 この楽しみ方は主に女性の方にオススメしたいスタイルです。六大学野球は自由席であり、ありがたいことに(?)観客がプロ野球と比べると圧倒的に少ないため、プロ野球では1万円以上するであろうグラウンドに近い席になんと2000円(学生なら1000円)で座ることが出来ます。そのため選手の表情を間近で見ることが出来ます。
 ここでオススメしたいのは法政大学です。
 法政大学には塙雄裕投手(4年・常総学院高校)や西村友哉選手(3年・中京大中京)など多くのイケメン選手が活躍しています。また、篠木健太郎選手(3年・木更津総合)のように、感情を全面に出したプレーや表情を見せてくれる選手たちの存在も、法政の大きな魅力の一つです。

西村友哉選手

 また、法政の選手は、ただ顔が良いだけでなく、ポテンシャルも非常に高く、将来はプロでの活躍も期待されている選手が多いのも魅力です。ぜひ神宮球場に足を運び、皆さんも素晴らしい推しを発掘してみてください。

①ー3 イベントを楽しむ

 六大学野球は1シーズンに少なくとも30試合が行われ、六大学野球初心者の方は、「どの試合に行けばいいんだろう」と思われるでしょう。そんな方にオススメしたいのが、”TRYフェスタ”です。
 こちらは大学生限定のイベントではあるのですが(六大学以外の学生さんも参加できます)、試合後、グラウンドに降りることができたり、先着でペア割を受けることが出来たり、初心者の方にも優しく野球のルールや六大学野球について教えてくれるガイドブックが貰えたりと、まさに六大学野球観戦デビューにもってこいのイベントとなっています。また、今回はオリジナルユニフォームの配布や、球場内飲食店の割引サービスも行われるそうです。

昨年、私がTRYフェスタに参加し、選手の真似をしている様子

 試合中はのんびりそよ風に吹かれながらビールを飲んで、試合後はグラウンドに降りて写真を撮ってみる。そんな楽しみ方も出来てしまうのが、このイベントの魅力です。
 ちなみに、今年の開催日は4月9日(日)(慶應vs法政、明治vs東大)、4月15日(土)(早稲田vs東大、立教vs法政)となっています。なお、グラウンド開放は先着100名で、事前予約が必要なので、どうかお早めに……

② プロ野球は見たことがあるけど、アマチュア野球は見たことがない方へ

 ②に当てはまる方には、将来のプロ野球選手を実際に見てみることをオススメしたいです。現在、プロ野球(NPB)で活躍している六大学出身の選手はなんと80人もいて、今年もドラフト候補として、廣瀬隆太選手(現慶大、慶應義塾高校)や尾﨑完太選手(現法大、滋賀学園高校)など多くの選手の名前が挙がっています。
  ここで、特にオススメしたいのは明治大学です。
 明治大学からは現在、史上最長の13年連続でドラフト指名されており、現役選手の出身大学別人数ランキングでは23人とダントツトップ、また今年の開幕1軍選手の出身チームランキングでも14人と1位と、プロ野球に輩出する選手の質・量ともにトップの大学と言えます。
 今年も、候補に上がる選手は多く、中でもキャプテンを務める主砲の上田希由翔選手(愛産大三河)はドラフト1位指名も有力と言われています。また、昨秋の全国大会では決勝で完封勝利し、今年はエースナンバーを背負う村田賢一投手(春日部共栄)、その村田投手とともにダブルエースを担い、冬には大学日本代表候補合宿にも参加した蒔田稔投手(九州学院)などタレント揃いです。

昨年は大学日本代表にも選出された、上田希由翔選手

 また、今年のドラフト候補ではありませんが、明治大学の試合を観るなら絶対に観ておきたい選手が、宗山塁選手(3年・広陵)です。
 宗山選手は、昨年2年生ながら春季リーグ戦の首位打者(打率.429)に輝き、大学日本代表に選出され、「来年のドラフト1位は確実、もし今年指名可能だったとしても1位になるだろう」とまで言われている、六大学野球のスター選手です。ここ2年間の打率は驚異の.367、六大学の通算最多安打記録も塗り替えそうな勢いでヒットを量産しています。そんな高い打撃力が特徴の宗山選手ですが、守備面も一級品で、一部では「宗山は打撃よりも守備の方がえぐい」とまで言われるレベルです。

その端正な顔立ちも、スター選手と称される一因。

 「将来、彼らが自分の贔屓球団に来ないかな〜」そう思いながら観戦するのも、六大学野球観戦の楽しさの一つです。ぜひ、球場で次世代の逸材を探してみてください。

③ 高校野球は見るけど、大学野球は見たことがない方へ

 六大学野球は、かつて甲子園を沸かせたものの、残念ながらプロに行けなかった選手たちが、その夢の実現のために切磋琢磨している場でもあります。
 ここでオススメしたいのは、早稲田大学です。
 早稲田大学には、多くの高校野球のスター選手が所属しており、全員を挙げるととても長くなってしまうため、主な選手を以下にまとめておきます。

熊田任洋選手(4年・東邦)・・・2019年春のセンバツで優勝し、高校日本代表としても活躍。大学日本候補合宿にも参加。
吉納翼選手(3年・東邦)・・・熊田選手とともに主力としてセンバツ優勝に貢献。
飯塚脩人投手(4年・習志野)・・・惜しくも決勝で東邦高校に敗れ準優勝ではあったものの、決勝戦という大舞台で力投を魅せた最速151キロ右腕。
清水大成投手(4年・履正社)・・・2019年夏の甲子園にてエースとして優勝に輝いた左腕。
野村健太選手(4年・山梨学院)・・・高校通算53本塁打の”山梨のデスパイネ”。
印出太一選手(3年・中京大中京)・・・今年のWBCで日本の世界一に奪還した髙橋宏斗と高校時代にバッテリーを組み、明治神宮大会優勝の実績を持つ強打の捕手。
伊藤樹投手(2年・仙台育英)・・・三度の甲子園出場経験を持ち、昨季は1年生ながらクローザーとして活躍、大学日本候補合宿にも参加した本格派右腕。

今年は主砲としても期待のかかる印出選手

 また、今年は木更津総合のエースとして関東ナンバーワンの投手とも言われていた越井颯一郎投手や、高校日本代表にも選出された香西一希投手(九国大付)、センバツ4強の左腕宮城誇南(浦和学院)、甲子園優勝経験のある岡西佑弥選手(智辯和歌山)など、注目の新入生も多く、高校野球ファンの方には絶対に見逃せない大学となっています。
 大学という新たな舞台で、プロを目指して奮闘する彼らの姿を応援しに、ぜひ神宮球場へ足を運んでみてください。

④何度か六大学野球は見たことがあるけど、もっと魅力を知りたい方へ

 恐らく、今回の記事を見てくださっている方は④に当てはまる方が一番多いのではないかと思っています。
 ④の方にオススメしたいのは、立教大学東京大学です。
 まず、立教大学ですが、昨年は1年間合計のチーム防御率が2.47と、これは六大学トップの数字であり、粘り強く守り勝つ野球を売りにしているチームです。立教は、大学野球界の最高峰である六大学野球ならではの、最後まで展開が予想できない、手に汗握る試合を見せてくれる大学と言えます。
 昨年エースを務めていた荘司康誠(現楽天)の抜けた穴は、決して小さなものとは言えませんが、昨年荘司とともにエース級の活躍をし、大学日本代表候補合宿にも参加した新エース池田陽佑投手(4年・智辯和歌山)をはじめとし、牽制が得意な技巧派左腕野口裕斗投手(新4年・東海大相模)や、右のサイドスロー石元悠太郎投手(4年・佼成学園)、1年生からリーグ戦経験があり、通算防御率1.46の抑えエース沖政宗投手(3年・磐城)、二刀流としての期待もかかる本格派の吉野蓮投手(2年・仙台育英)など、リーグ戦経験のある豊富な投手陣を武器に、今年も守って勝つ野球を見せてくれることが期待されます。

新エースとしてチームの中心を担う池田投手

 また、新エースの池田とともに高校時には5度の甲子園経験のある西川晋太郎選手(4年・智辯和歌山)と、好守巧打の内野手柴田恭佑選手の二遊間を中心に、バックを守る野手陣にも期待がかかります。
 最後まで諦めず、粘り強く戦う立教の野球を見て、更なる六大学の「沼」にどっぷり浸かってみるのも、面白いのではないでしょうか。

 そして、「沼」といえば、東京大学の存在も決して忘れてはいけません。
 もちろん、絶対的エース「偉人」こと井澤駿介(現NTT西日本)や、扇の要松岡泰希(現明治安田生命)の卒業は大きな痛手ではあるものの、近年では当たり前となった白星の獲得はもちろん、今年こそ遂に念願の勝ち点獲得も夢ではないです。
 投手陣は松岡由機投手(4年・駒場東邦)と鈴木健投手(4年・仙台二)のダブルエースを中心に、井澤から11番を受け継いだ平田康二郎投手(3年・都立西)や最速146キロの剛腕二刀流鈴木太陽選手(3年・国立)など、厚い投手陣を擁しており、これまでのエース一人頼りといった状態にはならないと思われます。また野手も、新主将の梅林浩大選手(4年・静岡)や、勝負強いバッティングが持ち味の別府洸太朗選手(4年・東筑)といった甲子園経験組はもちろん、天才1番バッターの酒井捷選手(2年・仙台二)や強肩の守備型ショート青貝尚柾選手(2年・攻玉社)など、下級生の戦力も充実しています。昨年は新人戦にて、慶大相手にコールド勝ちした、過去最強打撃陣のリーグ戦デビューにも期待がかかります。

二浪を経験した苦労人でもある別府選手

 今年こそ悲願の勝ち点獲得を狙う、学業と野球の究極の二刀流戦士たちの、勝利への「最適解」と、勝利の歓喜に湧く瞬間は、絶対に見逃せません。

終わりに

 いかがだったでしょうか。今回は初心者の皆さん向けに、だらだらと六大学野球の魅力を書き連ねて参りましたが、この記事を読んで、皆さんの六大学野球への関心が少しでも高まってくれたら、これ以上ない幸せです。
 また、今回は初心者向けの記事ではありましたが、日頃お世話になっているオタクの皆さんには少々物足りない内容ではあったかと思います。いつかより詳しく六大学について書く記事も投稿してみようと考えていますので、どうぞお楽しみに。

 では、皆さん今度は神宮球場でお会いしましょう〜!最後まで読んでいただきありがとうございました〜!

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