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#37 そもそも競走をする場所を間違えてるんじゃないか

レンガ職人さんの有名な逸話、同じレンガ職人さんでも、ただレンガを積むだけの仕事か、それとも歴史的に残る大聖堂を作る仕事か、どちらを選ぶか、その選択で待ち受ける未来が変わる。

この例えはどちらが競争有利か、ということにも転用できる例であり、世界中でたくさんいるレンガ職人さんの中でも、歴史的な大聖堂を作る仕事のレア度は世界共通で、皆が競ってやりたがる仕事だろう。
#カリスマレンガ職人

「俺、あの大聖堂のレンガを修理したんだぜ」

なんて感じで、知り合いや仕事相手に【ドヤる】なんて事もありそうだが、このストーリーの本質は【競争する場所を間違えちゃダメだよ】ということを教えてくれていると、僕は考える。
#ドヤりたい願望

【優れたマイノリティ】

日本の中で競争するよりも、世界と競争した方が【取り分】が大きくなるし、世に残るインパクトも大きくなる。
競争相手がいないか、いてもごく少数のところで打席に立っていかないと結果を残せない、そもそもの数が世界相手だと埋もれて終わってしまう、レンガ職人さんの場合だと、おそらくきっと世界中には腕利きの【レンガ職人さん】が日本の何倍もいるだろうから、その中で競争しても勝率は低くなるに違いない。そもそもそこで競争をしていてはダメだし、目指すなら数的にもマイノリティな部分を攻めるべきで、要するに、数的にニッチな部分を狙っていく、そうすることで競争優位に立ち勝率も上がってくるんじゃないだろうか。
#昔マイノリティというブランドの服着てた

ここで僕の昔話

今から20数年前。
僕がまだ20代前半の頃、その頃勤めていた職場の先輩が銀座のとあるBARの有名なバーテンダーを訪ねて行った際、そのバーテンダーさんにアドバイスをされたそうだが、その言葉を聞いた当時の僕はもの凄く衝撃を受けて、いまだにその話が脳裏に焼きついている。その言葉とは。
「君は、走りかたの知らないサラブレッドだ」
こう言われたらしい、その当時の僕と先輩の解釈としては【地方でくすぶっているより、都会に来た方がより大きなメリットが得られるよ】みないなアドバイスだと思っていた、確かに地方の飲食店と都市部の飲食店を比べると、地方の飲食店は小さな地域に限られた顧客層と競合他社が少ないというメリットがあるが、都市部の飲食店のように多様な顧客層と豊富なリソースが利用できないというデメリットもある。一方、都市部の飲食店は多様な顧客層と競合他社が多いというデメリットがあるが、多様なリソースや顧客を引き付けるための多様なマーケティング戦略が利用できるというメリットもある。
#あるバーテンダーの名言

【豊富なリソース】とは、都市部に存在するが、地方には存在しない資源やインフラなどを指し。例えば、大規模なショッピングモールや専門店、多様なエンターテイメント施設などで、これらのリソースは、顧客を引き付けるためのマーケティング戦略や、ビジネス拡大などに役立つものであるが、しかし、地方にはこれらのリソースが存在しない場合がある。このような場合、地方の飲食店には制限が生じる可能性がある。

当時の僕と先輩は【東京】しか見えていなかった、バーテンダーとして一流と認められる為に目指すのは【銀座】でしょう、みたいな拘りがあったように思う。それこそ競争率が激しい【レンガ職人さん】の世界にいるようなもので、そこに勝負を仕掛けていたの事実だったが、いつからかその勝負はつまらないものとなっていた、その理由として僕が仕事で地方を回って気がついた、日本という土地の多様性であり、地元の伝統的な料理や独自のメニューなど、そして地方のコミュニティを中心としたイベントやフェアなど【人と人】が繋がる場面を何度か経験し、地方の魅力を再発見した事で、【東京至上主義】が徐々に薄まっていった。
#東京に無くて地方にあるもの

今の自分が20数年前、当時先輩が銀座のバーテンダーから言われたアドバイスの意味を再び考えてみると別な意味が浮かんでくる、それは【君は自分の生まれた土地の良いところに気がついていない】である、僕がそうだったが、自分の生まれ育った土地に関して意外と何も知らないことが多い、その土地の歴史や、風土、主要な作物、土地の郷土料理。
日本の魅力は、その土地土地の多様性と自然と文化的な建物や食事にあると思っていて、そこは世界的にも誇れる文化だと思う。
#世界に誇れるもの

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