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オーラルに出会った日の話

2019年8月3日
ROCK IN JAPAN FESTIVAL
私にとって初めてのフェスだった。

目当てはその日のトリ、SEKAI NO OWARI。
中学生の頃から大好きだったセカオワ。
しかし、その頃すでにセカオワはフェスに出ることはなくなっていた。
フェスでセカオワを観たいと思ってはいたものの、セカオワ以外にほとんど興味がなかった私はフェスというものにさえ行ったことがなかったのだ。

そして去年、何月だったか忘れてしまったが5月だか6月。待ちに待ったセカオワのロッキンへの参加が発表された。

私は行くことを決めた。今年出たからといってこれから毎年フェスに出るようなことはないと思っていたから、今年を逃したらまた数年見れないとすぐに思った。

その後タイムテーブルも発表された。セカオワトリだ!と、とても嬉しかったが、アーティスト名がずらっと並んだタイムテーブルを見て、正直、「sumikaと髭男くらいしか曲わからないなー」などと思っていた。フレデリックって名前は知ってるわ、どっかで学祭出てたなー、みたいな程度。

でも1番重要だったのはセカオワの前のアーティストが誰か。どうしてもセカオワのステージを前で見たかったから、直前のアーティストもできるだけ前の方で見なければと思っていたのだ。タイムテーブルを見るとそこには「THE ORAL CIGARETTES」の文字。第一声「知らねぇ、、。」大真面目に名前も存じ上げなかった。本気で1年前までの私はセカオワ以外に興味がなかったのだ。(私の聴いてきた音楽の話も別でしようかな)

しょうがない。フェスを楽しむには勉強だ!セカオワのために!オーラルとやらを聴こう!!と意気込んだ。

そんな勢いは一瞬のものであっという間にロッキン2週間前。全然予習してない、やばい。と思ってとりあえずオーラルのフェス映像を観た。

最初の感想。怖い無理これなにサークルってやつ??できてんじゃん無理無理怖いフェス初心者には無理!!!
なんてことを大学の食堂で友達に言った記憶がある。割と鮮明に覚えてる。

そんなこんなで狂乱とBLACK MEMORYだけ聴いていった。狂乱は妙に頭に残っていた記憶がある。

そして、当日。と言いたいところだったが、直前1週間で事件が起こった。

私の体調が最悪だった。1週間のうちに39度の熱が上がったり下がったりを3回くらい繰り返して咳も止まらなかった。学校はテスト期間で、テストに出られないと単位を落とすので無理に行った。

結果、ロッキンの前々日に「肺炎かもしれないね」と病院の先生に告げられた。「あ、終わった、ロッキン行けない」と思い、すぐ親に「ロッキン行けないわ、、」とLINEした。

この次の日、親は用事がてら一人暮らし中の私の家に来る予定が元々あったので、その帰りに一緒に私も帰省して地元からロッキンに行こうとしていたのだ。(地元の方が茨城に近い)

が、しかし、事態は一変。普通に看病が必要な状態になってしまった。ここで一応確認しておくがこの状態でロッキンの前々日である。

次の日帰省し、安静にしたところ熱は下がった。行けない、と一度思ったものの熱が下がれば欲は出てくる。ワンチャンいけるよね??と寝ながら思っていた。しかし依然咳は出るし体も怠すぎる。

さらに次の日、そう、この日がロッキン初日当日、8月3日である。
普通だったらどう考えても行かないと思うが、この私!なぜか行ってしまった!!今考えてもとても馬鹿。熱は無し。咳は出る。肺は痛い。という状態。バスも取っちゃってるし、グッズ受け取りも会場にしちゃってるし行かなきゃ!みたいなこじつけで無理やり親を説得して出かけた。

会場についた私はその世界に感動していた。見たことのないキラキラした景色、ワクワクが止まらなかった。最初にグッズを受け取って、フェス仕様の格好に着替えて、準備は整った!

最初はゆずを観た。夏色楽しかった。さあ、次は!と言いたかったが絶賛体調不良中の私、真夏の日差しに短時間晒されるのでさえキツかった。「このままだとセカオワまで体力が持たない!!」そう思った私はとりあえず会場を出て、目の前にあるショッピングセンターに駆け込んだ。しばらくそこにいた。お昼はリンガーハットを食べた。だからこの日フェス飯とか一切食べられなかった(おい)

次に観たのはsumika。元々観ようと思っていたからsumikaの時間に合わせて会場に戻った。グラスステージに向かう途中、パークステージですごく盛り上がっていてお客さんが楽しそうなバンドがいると思って通り過ぎた。外国人ボーカル?が歌ってるんだ、とモニターを見ながら思っていたが、あとからバンドを色々知ってから振り返るとあれはcoldrainだった。

そして、sumika。楽しかった。Lovers聴けて満足するくらいのにわかではあったが。

sumikaをそこそこに、髭男を見たかった私はその入場規制を見越してsumikaを途中で切り上げパークに向かった。

髭男もこれまたいい。するする抜けていったら端ではあったが前の方で観れてしまったのもラッキーだった。

その次はヤバTである。グラスに向かった。が、トイレに行っておこうと思って並んだら列がすごくて1秒たりともヤバTを観られなかった()並びながら遠くでハウ前ソが聴こえてきたのがまた悲しかった。しかしここでいかないと本当にこのあといけないと思ったので行っておいたのは大正解。

そしてそのままオーラルの時間。とりあえず前行きたいけど怖いから真ん中よりちょっと前にいた。

オーラルが出てきて始まった途端、何かとても不思議な感覚になった。山中拓也の発するもの全てが何か今まで出会ってきたものと違うような感覚。惹き込まれた。言葉には表せない何かだった。一瞬で心奪われた。

私のすぐ左隣では恐れていたサークルができていた。位置取り完全にミスった!!笑
でも生で見ると全く怖くなくて、みんながすごく楽しそうだったのが印象的だった。

終わってしばらくはボーッとしていた。なんか度肝を抜かれすぎてどうしたらいいか分からなかった。
そして不思議なことに、このオーラルを観終わった時、あんなに最悪だった私の体調がほとんど普通に戻っていた。これは本当に不思議。

だから、そのあとのセカオワを万全の体調で観ることができた、感謝!オーラル!!

セカオワの話はすると長くなるから割愛。

帰りのバスはずっとオーラルのことしか考えられなかった。私の中のその日の優勝はもちろんセカオワだった。でも、それ以上にすごいものに出会ってしまった感覚が離れなかった。

家に帰ってきてからも考えるのはオーラルのこと。毎日YouTubeでライブ動画を見漁った。オーラルナイトニッポンも観まくった。

でも気づいた。映像もいいけどこの人たちの良さは生のライブで発揮されるんだ!

さあ次はライブいつやるんだ?できればワンマンが観たい!調べて出てきたのは、大阪・泉大津フェニックスでやるという「PARASITE DEJAVU」

すぐ決めた。大阪にオーラルを見に行く。そしてすぐ飛行機を取った。これがロッキンから1週間後のこと。

ファンクラブにも入って、KKツアーのライビュも観に行って、PDに行くまでの間もずっとオーラル愛を深めていった。

そしてPD、生で見るオーラルはやっぱりすごかった。これはまた別のところで書きたいから書かないけれど、こんなに愛に溢れた場所があるのかって思った。私のずっと行きたかったライブはこれだ!って思った。

そしてその衝撃的な出会いのロッキンから1年が経った。オーラルに出会って新しいいろんな考え方を知ったり、知らなかった世界を知れたり楽しいことがたくさんあった。私が求めていたかっこいい大人にも出会えた。

オーラルに出会って本気で人生変わったかも、とさえ思う。まだまだ悩みは尽きないけど、その度にオーラルは寄り添ってくれるのだと思う。


今年はさらにオーラルに会うべく、たくさん立てたライブの参戦予定はほとんどが消え去ってしまった。会いたかった。でもまた、会える日まで私は少しでもオーラルに胸を張れるようなかっこいい人でいたいと思って今は毎日過ごしている。

長々書いてしまったけれど言いたいのはオーラルに出会えて本当に良かった!ってこと。
セカオワの前の出番じゃなかったら今も知らないバンドだったはず。なんの巡り合わせか知れたことは奇跡。体調不良でも行ったあの時の私グッジョブ!!ロッキンに最大の感謝!!!

そんなことを1年経った今書いてみたくなったのです。おわり。

早くライブができるようになりますように!ロッキンもまた必ず!!




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