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動画で勉強するなら “倍速” で

ここ最近、YouTubeなどの動画を利用した学習が急速に広がってきているように思えます。

ほんの数年前まで、私が社労士資格の勉強に励んでいた頃は、良質な動画はおろか、動画の数自体少なかったと記憶しています。

しかし、今では魅力的な動画が豊富にあって、何かスキルアップのために学ぶには、とてもよい環境になったと思います。

そのような中、動画学習のテクニックに関する興味深いニュースを目にしました。

ぜひお役立ていただきたいと思います。

「通常速度で1回」より「倍速で2回」

カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) の研究によれば、「速度を上げた講義ビデオを複数回観る方が、通常の速度で1回観るよりも、学習の効果が向上して、テストの点数が上がる可能性がある」とのことです。

この研究では、参加者をグループに分けて、通常の速度と倍速、それぞれ異なる速度でビデオを観てもらい、ビデオの内容に関するテストを受けてもらいました。

その結果、倍速でビデオを観て学習時間が半分になっても、学習の効果にはほとんど影響がないことがわかりました。

また、テストの1週間前と直前の2回、倍速でビデオを観ると、通常の速度で1回だけ観た参加者よりも、テストの点数が高くなることがわかりました。

今の実力に合った速度で

単純に考えれば、動画の速度が速かろうと遅かろうと、発信される情報の量は変わりませんので、同じ時間をかけるにしても、倍速で2回観て、インプットの回数を増やした方が学習の効果は高くなりそうです。

それに、速度が速い方が視聴の集中力も上がりそうです。

ただ、学習の進み具合によっては、「最初は通常の速度で観た方がよい」とも考えられます。

前提知識が不足していたり、専門用語が多かったりすると、倍速で観ても理解が追いつかなくて、学習の効果がかえって下がってしまうかもしれません。

実際、この研究では、2.5倍速でビデオを観た参加者のテストの結果は低く出ました。

まずは、自分で実際に試してみて、効果が実感できる速度を自分なりに探して調整していくのがよいかもしれませんね。

それではまた。

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