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やってみた。9、 自分を引き受ける

結婚して、出産して、離婚して、就職して、独立して。
全て自分で決めてきた。と思っていたので、「自分を引き受ける」という意味がすでにできていると思っていた。
確かに、これらの選択をしたのは自分自身であるけれど、だからといって自分を引き受けきれていないところがあった。
「自分を引き受ける」という意味は何が起こっても、どんなことになっても、どんな人生になろうとも、誰のせいにもしないこと。引き受けること。
自分に降りかかる全てのことは、自分が生まれる前に決めて設計して体験しようと決めてきたこと。どんなに辛いと思うようなことでも。
他責にしないけれど、自責にもしない。
ただ起こるだけ。
〇〇だったらこうなるのに、という条件もない。
ただこうなっただけ。
これは頭では理解できても、しっかり染みついている思考の癖のようなものがあった。

先日もnoteに書いたけれど、歯医者さんのミスで歯茎がひどく傷んだ。
でもこの歯医者を選択したのは自分で、もっというと、生まれる前にこの歯医者に通うと設計し、ミスが起こるようにも自分で決めてきているということ。だからクレームもない。(クレームするとは設計してこなかったようだ)
この件で私は、誠実にミスを伝えてくれた歯医者さんに対して更に信頼した。

この一件は小さなことだけど、自分を引き受けるとは、自分の人生をまるごと引き受けるということ。
自分の人生をどうしていくか。
誰がいると幸せか。
どんな仕事をしたいか。
時間をどう使うか。
何をして、何をしないか。
もちろん、生まれる前に決めてはきているので、何もしなくても川の流れのように、流れに逆らわず、身を任せていればいいのだけど、その流れは自分で意図しておくとそのように川は流れていく。

だから自分ではどうにもできないとあきらめているものはないか?と少し考えて欲しい。
私は持病のことだった。
現在の医療では完治の例はなかった。
たくさん調べて、やっと完治の情報を得たが、それは発病してすぐに治療を始めたケースだった。私はちょうど通院できる時期ではなかったのでそれを逃した。
でもそれも持病とともに生きると自分で生まれる前に決めてきた、と思えてからは救われた。おかげでみんなに助けてもらっている。
ただ、完治をずっと諦めていた。
しかし、持病の原因が分かり、治る可能性(銀歯を取る、生ものをお湯に通す、中毒性のある食べ物小麦粉、カフェイン、アルコールを取らない)も見えてきたので、今は完治に向かって一つ一つ向き合っている。
銀歯以外は身体から既に抜けている。歯科治療はかなり時間がかかるが、丁寧に治療してもらっている。

例えば、仕事でどうしてもうまくいかないこともあるかもしれない。
しかし、それも自分を引き受けたらその状況を受け入れられるかもしれない。

人間関係でもうまくいかないことがある。それは相手にこうなって欲しいと望んでいるから。エグゼクティブコーチングをしていてもこの相談は多い。
「社員にはこうなってもらわないと困る」と。
理想の相手をイメージし、現実とのギャップで不満を言っていても相手は望む通りになる可能性は低い。なぜなら、できていれば既に理想になっているはずだから。
今目の前にいる相手をそのまま見て、それを受け入れていくだけ。もしくは自分が変わる必要がある。
つまり、全て自分がどうにでも決めることができる。
それが自分を引き受けるということ。

私は自分を引き受けるようになってからとても自分の人生に充実感を得た。
うまくいかない、ということが皆無になったから。
他人が気にならなくなった。
自分に起こる出来事に意識が向くので他人を気にする暇がない。
その代わり、自分という肉体を使って丁寧に毎日を過ごすようになった。
この、丁寧に生きるということも、面白い。
今までいろいろしてきたことは、ここに繋がっているんだって気づいた。

自分を引き受けた人生を。

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