見出し画像

ウランバートルの歩き方 その1

自分が旅行をするときもネットで検索した”見知らぬ人”の体験談に頼っているので、そのお礼に”見知らぬ人”に向けて、旅行記を書いてみます。

2024年のGWはウランバートルへ行きました。チケットはTrip.comで探しましたが、このサイトではなんと「どこでも」というモードがあります。GWの1週間前になっても10万円前後というお値段で燦然と輝いていたのがウランバートルでした。そこで完全な衝動買いをしてしまったのです。

全く予備知識がなかったので、グーグルで「モンゴル」といれると、広大な大地とゲルの写真がでてきます。ここに泊まって星空をみたり乗馬をしたりできるだろうか、考えました。ネットで検索すると、ウランバートルに近いテレルジ国立公園内にいくつかキャンプ(ゲルによる宿泊施設を持ち乗馬なども体験できる遊休施設)が見つかり、問い合わせのメールをしました。後で分かったのですが、今は基本的にシーズンではなく、多くのキャンプは閉めていました。なのでどこからも返事がなく、ひとつだけ返信がきたのがトーメンハーンというところで、空港送迎や一泊三食付きの料金がHPに明示されていました。いくつかみた中で金額も平均ぐらいFacebookにもサイトがあったので申し込みました。(あらためてSNSにサイトがあると安心だなと思いました)市内との送迎を聞いている間に、数年前に開港した新国際空港は公共の交通手段がなくタクシーで1時間以上かかることがわかりました。そこでいっそのこと、と直接空港に迎えにきてもらい、キャンプで2泊して市内に送り届けてもらうプランにしました。2024年のGW直前、円はひどく落ちていましたが、その日の相場の円額で38000円、「日本円のまま持ってきてください」とのことでした。オプションで1時間乗馬をつけるとガイドつきで16ドル、チンギスハーン像テーマパークを中心としたテレルジの半日ツアーをつけるとプラス10000円でした。

ウランバートルについてからの2泊をTrip.comの「航空券を買った人割引」で事前払いで予約し、日本円キャッシュとクレジットカードだけで旅に出ました。

飛行機の中で。機内誌と窓からの風景

JALとモンゴル航空のコードシェア便の直行は19:15に到着でしたが、チンギスハーン新国際空港は1日で20便ぐらい、3席2列の小さな飛行機から降りてきた乗客数ではあっという間にイミグレが終わり、19時45分にはもう外に出て、私の名前をプリントした紙をもっていたドライバーさんを発見しました。全く会話は通じませんでしたが、手振り身振りでトイレはすませたかとかやりとりし、車に乗るとペットボトルの水をもらい、広大な景色のなか(空港を出たとき、本当に圧倒されました)キャンプに向かいました。

どこがカメラに収まるのかわからないほど広大な風景

ウランバートルは緯度も高く、この時期20時すぎても完全には暗くなりません。しばし景色を楽しみましたが、驚いたのは街をでたあとのオフロードです。乗っていたのは普通のトヨタの乗用車で、まさかこんな道を走らされることは想定してないでしょう。でも元気に凄まじい凸凹道を走り、21時すぎに山間のキャンプにつくと、車から降りた瞬間、襲いかかるかと思うほどの星が見えました。日本からきた服装ではあっという間に凍え、従業員のお姉さんが綿の入ったモンゴル民族服をもってきてくれました。

この日の晩御飯は頼んでいなかったのに、レストランのある建物でモンゴル風スープとモンゴル名物の塩入りミルクティーを出してくれました。

その日は日本人客が他にもとまっていて、10時になったらレストランも全部消灯して星をみるので一緒にどうか言われついていきました。

あとでわかったのですが、テレルジ国立公園にはやまほどキャンプがあるのですが、トーメンハーンは他のキャンプから遠く、全く余分な光がみえず、静かでとてもいいところでした。裏手の緩やかな斜面にマットレスを敷いて横になり、毛布でカンペキに包んでもらって星を見ました。10分ぐらいたつとお姉さんは暖かい塩入ミルクティーをもってきてくれました。

自分のゲルにいくと、薪ストーブがパワフルで暖かかったのですが、はじめて薪ストーブをつかってみて、山のように積み上げた薪が一気になくなると実感しました。ただ、お姉さんが朝6時にストーブをつけにきてくれるまでは、ベッドに電気毛布がいれてあってポカポカでした。

その2に続きます

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?