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行間を読むな。文字を読め。

というTwitterのつぶやきで、ふと思い出した私の黒歴史を聞いてください。
子供の頃の国語の成績が酷くて・・・
テストの後に答え合わせをしても間違えた理由が分かりませんでした。

数年たち、大人になって「家族の会話が的外れだったから」というのが、後付け理由です。

父は機関銃トーク。母は無口。会話のキャッチボールはなく、親の不機嫌に任せ、理不尽に叱られたり、暴力を振われました。嘘や暴言の中で「約束」はいとも簡単に破られます。信じると大損です。
それで子供時代は「行間を読む」=「空気を読む」で、リスク回避するようになりました。

文字を読むな。行間を読め。

これが子供時代の鉄則でした。

時は経ち家を出て、24歳で接骨院で働くようになりました。
天地がひっくり返るほど驚いた出来事があります。

施術中のお年寄りがご家族の話をします。孫が元気すぎてうるさい。疲れる。嫁と相性が悪い。息子の仕事が忙しくて体が心配だ。亡くなったご主人のこと。毎日会うたびに家族の話をしています。

このありふれた会話が、私にとってまるで橋田壽賀子のドラマ「渡る世間は鬼ばかり」のようで。本当の話だと信じられませんでした。文句や愚痴を言いながらも、家族を思い遣る。そんなおめでたい、ドラマみたいな一家がいる訳がない。
「このおばあちゃんは話を盛っている」と決めつけていました。

しかし皆様もお分かりのように、これが「ありふれた家族の話」です。

国語は「作者の意図を汲み取る」のが趣旨ですね。人の言葉から、何を考えているのだろう?と想像するトレーニングです。
私は言葉ではなく、行間ばかりを追っていたので、作者の意図なんて分かるはずがありません。

長年マッサージをして毎日多くの方から人間らしく文化的な生活を教わります。ドラマみたいな生活だらけです。ドラマ以上の感動秘話もたくさんあります。これからも一生をかけてマッサージを通じ、皆様の言葉、文字を読みます。まだまだ勉強しないといけません。

人間は言葉の動物。
はりきゅうマッサージ師という仕事を通じて、日常的に感じることをブログで書きます。上手い下手は別で、とにかく書いてみます。

健康第一。家族のために健康でいてください!

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