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腰痛改善のために「話しを聞く」こと、「全身を丁寧にみる」ということの意味

私は慢性腰痛専門の整体をしています。
患者さんの訴えは「腰痛を何とかして欲しい」ですが、来院される方のほとんどには肩こり、膝の痛み、背中の痛みや、胃の不快感や腸の不調など内蔵の不調も併せて持っています。

腰が痛いというのは「腰がむしばまれている」状態です。
何かの原因があって、腰がむしばまれているのです。

腰は身体の真ん中にあって、上半身と下半身をつないでいます。そのため上半身からも、下半身からも影響をうけます。

そのような考え方で腰痛の原因を探っていくと、多くの場合は併せて持っている不調が腰に痛みを出させていることが多くあります。

そんな患者さんに肩こりを取ってあげると、腰も楽になったりします。
逆に腰の痛みを取ると膝が良くなったり、内蔵の不調が良くなったりします。

身体は個々の部品を寄せ集めた機械とは違って、部分それぞれが関わっていて、関わり合った部分同士が集まって一つの身体を作っています。

マラソン大会で右足の足の指にマメができて、右脚で地面を蹴れないまま走っていれば、かばいながら走っていた結果として、疲労もピークになる30キロ過ぎに腰に痛みが出たりするなんてことも珍しくはありません。

このことは心と身体についても言えます。
ストレスを感じて胃に痛みが出てくれば、自然と背中を丸めるような姿勢になってきます。背中が丸まれば頭の重さを支えられなくなって肩コリ首コリになったりします。また胃が悪いときは、背中の胃の裏あたりに張り感やコリを感じるようになります。

腰をむしばんでいる原因は、思いもよらない部分にあったりします。
腰の痛みだけを取っても、原因を無くさないと再発を繰り返すことになります。
腰以外にも多くの不調を持っている患者さんの場合は特に、話しをよく聞き、全身を丁寧にみていくということが大事になってきます。
手間はかかり、遠回りのような気もしますが、それが一番の近道になると感じています。



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