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休むべきか、鍛えるべきか?-1

走り高跳びの選手と柔道の選手が並んで立てば、どちらの選手がどのスポーツをやっていいるか一目でわかるように、一つのスポーツを極めてくると、体型もそのスポーツに適したものになってきます。

瞬発系の競技なのか持久系の競技なのかでも体型は変わりますが、体の特定の部位を極端に使うことで体型は変化します。

バレーボールのスパイクや野球の投球、テニスや卓球など利き腕が関係あるスポーツでは、利き手側の筋肉が発達します。

同じ水上でおこなう競技でもカヌーは上半身が、ボート競技では下半身が発達します。

水泳は全身運動といわれますが、泳法によって体型に違いがでます。

体型の違いは、酷使される筋肉や関節の違い

使いすぎる筋肉があるとすると、相対的に使われない筋肉も出てきます。

この使われる筋肉と使われない筋肉の差が大きくなると怪我をしやすくなります。

腰であれば、背中側ばかり使っていても腰痛になります。逆に腹筋側ばかりを使っていても腰に痛みが出やすくなります。
よく聞く「腹筋と背筋のバランスが悪い」というものです。

休むべきか、鍛えるべきか?

一般的に腰痛が出たら練習を休むなど安静にします。

私もドクターから「痛いんだったら練習を休むように」と指示され、マネージャーと一緒に飯作りなどしていた経験があります。しかし、そのときはいくら休んでも腰痛は改善されませんでした。

私の腰痛の場合には、練習を休むのではなく、競技で使われない筋肉を鍛えることで、体全体のバランスを整えることが必要だったのです。

ウエイトトレーニングで競技で使わない筋肉を鍛える

ボートはオールを引っ張るスポーツなので、胸の筋肉よりは背中の筋肉を使います。

そのため「なぜ、ウエイトトレーニングで、胸を鍛えるベンチプレスをやるのだろう?それって競技のパフォーマンスに結びつかないから無駄じゃないの?」と考えていました。

しかし、それは体全体としてのバランスを取るためのトレーニングだったのです。

「腰が弱いから腰痛になる」そう思うと背筋を鍛えるトレーニングをしたくなります。しかし競技で背筋をよく使うのならば、腹筋側の筋肉を鍛えることで体全体のバランスが整います。

休んでも腰の痛みが回復しないときは鍛える

鍛えるべき筋肉は、腰痛の症状によって違いはしますが、休んでも腰痛が改善しないときは、その競技であまり使わない筋肉を鍛えることで、腰痛が改善していきます。

即効性があるので、適切な筋肉が使われた場合は、鍛えてすぐに腰の筋肉が緩むことを実感できます。


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