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赤ちゃんの成長トレーニング

運動センスは12歳くらいまでにおこなった、さまざまな運動の積み重ねで作られます。

色々な動きを経験していることは、初めておこなうスポーツであっても、過去に経験した似たような動きを応用することで、「初めてだけど、初めてじゃない」にすることができます。

赤ちゃんも同様に「動作の積み重ね」で歩けるようになります。

できることの積み重ねが、歩行に繋がっていきます

赤ちゃんは、産声をあげて呼吸を始めます。
呼吸ができることで、強い腹式呼吸である全身で泣き体幹トレーニングが始まります。

ミルクを飲むことは、舌と喉のトレーニングです。
また目が見えるようになり、目でお母さんの顔を追うようになります。
目が鍛えられ、舌と喉の筋力が上がることで首が座るようになります。

体幹が鍛えられ、首の力も強くなってくると、仰向けで手足を自由に動かせるようになり腹筋側の筋肉が鍛えられていきます。
しばらくすると足上げ腹筋が始まり、そのうち足の指を舐めるようになります。

足上げ腹筋をしながら体を横に倒すことで、寝返りができるようになります。寝返りで横回転を繰り返すことで、中心軸の感覚が鍛えられていきます。

寝返りする前は腹筋側を鍛えていたのが、寝返りでうつ伏せができるようになり、重力に逆らって反り返ることで背筋側を鍛えるようになります。今までは背骨のカーブはCの字で丸まっていたのが、反り返ることで逆Cの字にも動かせるようになってきます。

ずり這いで、歩行のパターンのトレーニングが本格的に始まります。
拇指球で地面を蹴る動作と脇腹で骨盤を引き上げる動作のトレーニングが始まり、対角線で手足を動かせすようになります。トカゲのような動きです。
今までの運動連鎖はオープン・キネティック・チェーンだったのが、ずり這いでクローズド・キネティック・チェーンの動きを獲得するようになります。

ハイハイで上体を浮かして体を支えられるようになり、対角線の手足でバランスを取れるようになってきます。股関節は伸び切りはしませんがお尻やハムストリングスも積極的に使うようになります。

支えなしで一人でお座りできるようになり、骨盤を立てて坐骨で上半身を支えられるようになります。お座りからハイハイに移行するときに体重移動の感覚を身に着けます。
 
つかまり立ちで股関節を伸ばしきって立ち上がるようになります。
伝い歩きで少しずつ片足でバランスを取って立てるようになっていきます。

自分の立ち位置に合わせたトレーニングをおこなう

慢性腰痛を持っている選手は体幹が不安定であったり、体幹を安定させるタイミングが狂っていたりします。
そういう選手は、口呼吸になっていて舌の位置が下がっていたりします。腹式呼吸も苦手です。
バーベルを背負ったスクワットはできても、赤ちゃんが最初におこなう口元や舌、強い腹式呼吸ができていなかったりします。

リハビリやトレーニングの基本は、出来なければ一つ前のエクササイズにもどって練習することです。
赤ちゃんの成長から、自分の苦手を見つけてトレーニングに取り入れると、基礎が安定し主運動のパフォーマンスもおのずと上がってきます。

痛める前よりも強くなれるはずです。がんばって!!

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