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コロナ日記(4月2週目)

関係する会社でコロナ陽性患者が出たことが4月1日に分かった。
曖昧だった濃厚接触者の定義で保健所は「2,3時間一緒にいた人は2週間は業務から外れてください」と甘いことを言ったそうだ。

急に身近にまで感染が広まっていることを感じ始めた。嫌な緊張感が腹の中にし始めた。
急にマスクする人が町中で8割近くまで高まったように見えた。もうほかの人の事は気にしていられない、家庭にウイルスを持ち込まない。
自分が感染しないことを自分で守るしかないことがはっきりとした。
マスクはどこにも売っていない。トイレットペーパーはあるんだろうが朝に売り切れる。
SNSがテレビが都市封鎖したほうが良いのではないか、すべきだという論調が強くなっていった。
何をやっても文句言われる今の風潮にあっては、世間に「もう待ちきれない」という状況が来てから、遅ればせながら決定するほうが怪我が少ないことに現政権は味をしめたように思う。それでも野党がその不備点を見つけ出して議会で追求して、また曖昧な答えが続く。何も大事な事は決まらないまま4月1周目の週末を迎え、この異常な状況に皆な疲れ始めていた。
来週は今週より悪くなるだろうことは皆な理解していたが、会社への電車に亡霊のように乗り。少なくなった仕事を片付け。先行き不透明な中、また亡霊のように家に帰るしかやることが亡くなった。

ライブも映画も演劇もスポーツも何もないから、ニュースもない。テレビはまだ辛うじて撮りためたストック作で平常を装って入るが、すでに撮影していないという。1,2週間もするとストックもなくなる。
周りに規定するものがない中で自分の人生を考える。
終わりの見えないかって体験したことのない異常なことが、一見日常的な世界で起きていることを感じ続けた4月2週だった。
(つづく)

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