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何を撮ったかわからなかった写真と分析(その1)

自己紹介を兼ねた最初の記事の中で「ここはどこ?何を撮ったの?」と撮影者の自分が思った写真があったことを書きました。それをちょっと紹介したいと思います。

そう思った写真が見出し画像。
撮影日は2013年5月15日なのですが、どこかわかりますか。

高島屋のマークが見えるからこれはたぶん日本橋だろうということはおそらく容易に想像できます。私、なんでこの日これを撮ったのだろう?

丸三証券や山本山の看板を見て、その奥に高島屋本店がある日本橋二丁目の写真と断定。位置的には中央通りと永代通りが交差する日本橋交差点の一角になります。再開発が始まって変化が激しい日本橋。その日本橋二丁目地区再開発の1つとして解体された街区の写真を、道路を挟んだコレド日本橋から撮影した写真だったようです。

たぶん、その後の写真と比較したくて撮影したんでしょうね。というのも、その後の写真も少しだけど残してあったんです。

見つけたのが撮影日が2014年(平成26年)4月26日のこの写真。前回の撮影からもうまもなく1年という日に撮影したものです。隣のビルはまだ残っています。

次に見つけたのが2015年6月20日に撮影した写真(下3枚)。隣のビル(赤木屋HDの看板があったビル)も建て替えのため仮囲い中でした。

建て替えられたビルは2015年(平成27年)に東京日本橋タワーとして竣工しました。前年に撮影した写真では「日本橋駅直結超高層タワー」となっているから当時ビル名は決定していなかったみたいですね。

同じ街区の一角にある創業文化三年(1806年)の和紙舗、はいばらさん。解体前は永代通り沿いにあったお店です。元の店舗に近い場所で独立した店舗を構えているのですね。

そして最近撮影した写真がこれです。どうせならコレド日本橋の同じ位置から撮影しようと思ったのですが、現在は窓にスクリーンが降りていて撮影が困難でした。なのでコレド日本橋の前の地上から撮影しました。

最初の写真を見た時、場所の見当はついたのですが、なぜこんな工事現場を残しているのだろうと思いました。ですが一つ前の記事を書きながら気づきました。今しか観られない風景を写真に残したかったのだろうと。

再開発後に建設されるビルはほぼ超高層です。ビルに立ち入る機会があればビルの窓から外を眺めれば達成されるかもしれません。ですが、今自分がいるコレド日本橋からは見られない。そんなのも含めて収めたかったのでしょう。

だけど更に大切なことに気がつきました。山本山や丸三証券があった山本山ビルや、写っている高島屋立体駐車場などは同じ日本橋二丁目地区再開発のC街区としてその後解体され、本当に同じ景色を見ることができなくなっています。山本山が再開発のために移転するとわかった時は古いビルが無くなる程度にしか考えてなかったのですが、他のビルも巻き込んだ大きな街区での再開発になりました。

その後にできたのが高島屋ショッピングセンター(日本橋髙島屋三井ビルディング)。普段何気に行ってはいるけど、こんな写真を見ながら追っていくと、なんだか感慨深いものがあります。

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