見出し画像

備忘録:忘れられがちなサウンドトラック収録曲

先日、アンブロージアの記事を目にしているときにふと思い出した曲があります。確かシングル曲だったはずです。Wikipediaに書いてあるかをまず調べました。Wikipediaの日本語の記事は海外アーティストだと両極端で、詳しいものもあれば大筋しか書かれていないものもあります。その扱われ方で日本での知名度がどれほどかを知ることができます。アンブロージアも日本語は彼らの足跡をざっくりなぞっているだけでした。ということで英語のサイトを見ました。

そこには私が探していた曲のタイトルは書いてありましたが、曲自体の扱いは非常に小さかった。どっちみち、どマイナーな曲でした。
それは「Outside」という曲で「Inside Moves」という映画のサウンドトラックに収録されていた曲です。この映画は日本では「サンフランシスコ物語」として1981年に公開されていたようです。この映画もあまりメジャーではないですよね。

Wikipediaでディスコグラフィーのシングル一覧を見たら、この曲は最高位102位。USで100位にも入らなかったようです。そんな曲を何故私が知っているかといえば、ラジオで流れたのを録音して聴いていたからです。当時ラジオのオンエア曲は相当気合い入れてチェックしていました。なんせFM局はNHKしか受信できない田舎です。FMなんちゃら系の雑誌ももちろん買っていました。併せて新聞に一週間分掲載される番組表もチェックしていました。暇だったのではなく熱心だったんです(笑)。サントラ特集とかで流れたような記憶があります。

私の彼らとの出会いは、例に漏れず?1980年に全米チャートを追いかけ始めた時にBiggest Part of Meが上位に食い込んでいたことでした。この音が彼らが以前やっていたものとは違うということに気づいたのは後でしたが、初めて知るアーティストなんて誰でもそんなものだし、あまり気にしませんでした。
というわけで、この曲もけっこう好きでした。ですがヒットしていないので、ベストアルバムに収録される曲でもなかったのでしょう。サブスクで探してみたものの見つからず、YouTubeで見つけて感動しました。ONE EIGHTY(「真夜中の晩餐会」という邦題だったアルバム)と同時期のAORな曲ですので、雰囲気は似ています。


そしてもう1曲。同じように昔聴いた曲で、自分はその曲を10CCの曲だと思って探していました。しかし後にヴォーカリストのエリック・スチュワートのソロ名義だったと知ります。なるほど、10CCのアルバムを探してもみつからないわけだと思いました。

私が探していた曲は「Girls」で、映画「ガールズ」(フランス・西ドイツ・カナダの合作)のサウンドトラックに収録されていました。それを担当していたのがエリック・スチュワートとダンカン・マッケイ。この映画は日本でも公開されていました。ダンカン・マッケイはキーボード奏者として一時期10CCのメンバーとして活動をしていた人です。Wikipediaによれば「It was recorded during the time of recording of the 10cc's seventh studio album Look Hear? and features contributions from all of the other then 10cc members.」:10CCの 7 枚目のスタジオ アルバム「Look Hear?」のレコーディング中に録音されたもので、当時の 10CC のメンバー全員が参加しています。と書かれています。歌も演奏も彼らなわけですから、10CCの曲と間違えたのも納得です。

映画はだいぶ後になって、テレビの深夜番組で放送されているのを観ました。もちろん音楽が気になったからですが、内容は観なくてもよかったです。これ系の映画はいつの時代にも存在しますが総じて面白くないです。なんとなく気になって監督名を調べたらJust Jaeckinという方でした。もとは写真家で、手がけた作品名を見たら官能的な映画が多くて、それでこんな映画になるわけだと納得してしまいました。
この監督はミュージックビデオも監督しているようで、作品一覧にチープ・トリックの「Tonight It's You」とエルトン・ジョンの「Who Wear's These Shoes」も載っていました。

チープ・トリックのこの曲は「Standing on the Edge」の頃ですね。彼らはトム・ピーターソンが脱退している時期に人気が低迷していますが、曲は悪くなかったんですよね。(こういう自分も後でベストアルバムを買って聴いているレベルです、ごめんなさい。)

エルトンのほうもビデオを探しましたがそちらはあえて載せません。昔は意味不明な内容のビデオが多かったですが、これもそう。ダンサーたちとの絡みって必要だったんですかね。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?