日本橋川橋巡り4:錦橋から堀留橋まで
前回の神田橋からの続きです。
(タイトルに番号を振りました)
錦橋(にしきばし)
北岸が神田錦町、南岸が大手町一丁目に架けられた橋です。皇居の周辺を囲む内堀通りの気象庁前交差点から錦町河岸交差点の間に橋があります。(この道をまっすぐ進むとお茶の水駅前です。)橋の名前の由来は橋がある地名(錦町や錦町河岸)からきているようですが、地名の由来はこのあたりに旗本の一色(いっしき)氏の屋敷が2軒あったから二色→錦となったという説があるそうです。(Wikipediaや他サイトの情報より)
一ツ橋(ひとつばし)
一ツ橋は白山通りにあります。北岸は一ツ橋河岸交差点(神田錦町と一ツ橋1丁目の境界)、南岸は平川門交差点(大手町1丁目と一ツ橋1丁目の境界)です。橋の説明は千代田区が設置した一橋門跡の説明をご覧下さい。
今でも残っている石垣です。
見出し写真は丸紅東京本社ビルの横に掲げられた「一橋邸跡」と「一橋徳川家屋敷跡」の表示です。
一ツ橋と聞くと私はすぐ住所を想像します。子供の頃に全員プレゼントだのファンレターだのを出すために書くことがあった集英社・小学館の住所として早くから認識していました。多分一番最初に覚えた東京の地名だったりして。この地名はやはり橋の名前からきていたことを今改めて実感。
雉子橋(きじばし)
雉子橋は千代田区一ツ橋に架けられた橋です。日本橋川がまたここで北西にカーブするので、位置的には神保町と竹橋のちょうど中間くらいにあります。家康が朝鮮からの使節をもてなすための雉をこの附近の鳥小屋で飼育したのが橋の名前の由来だそうです(千代田区の雉子橋門跡の看板より)。名前の由来になるくらい大きな鳥小屋だったんでしょうかね。
宝田橋(たからだばし)
宝田橋の北岸は千代田区神保町、南岸は千代田区九段南です。橋を渡った九段南には千代田区役所があり、この橋の先の道路(竹平通り)は内堀通りに通じています。橋の名前はこの辺にあった宝田村から取られているそうです。この橋は昭和43年12月に架け替えられたもののようです。
雉子橋通りから分岐する細い道を通ってここに着いたのですが、首都高の高架橋が道なりにずっと続くので見通しが悪く、そんな中に急にこの橋が現れました。これまで通ってきた他の幅広い橋に比べると非常に地味な存在でした。その割には通る人がいると思っていたら、渡った先に千代田区役所があったのでした。
爼橋(まないたばし)
これまで意識したことがなかったので初めて聞く橋の名前でした。「まないた」という漢字は「俎」を使うほうが一般的のようですが銘板には「爼」という漢字が使われています。
この橋は靖国通り上にあります。無意識に橋の写真を撮影している時は全く気がついていませんでしたがあの大通りは靖国通りだったんですね(笑)
橋の名前の由来ははっきりはしていないそうですが、江戸時代に御台所町が近くにあったことが関係するといわれているそうです。(千代田区観光協会のサイトより)
昭和4年に震災復興再開発事業の一環で大正通り(現・靖国通り)の拡幅が進んでコンクリート橋が架けられ、その後、靖国通りの下を走っている都営地下鉄新宿線の建設に伴って昭和58年11月に架け替えられたのが現在の橋です。靖国通りは以前大正通りだったのですね。戦後に改名されたそうです。
この橋あたりから日本橋川は神田川の分流点に向かって北の方に伸びています(本当は逆で南下しているんでしょう、私が逆に進んできたのでこういう表現になってしまいました)。
この通りをまっすぐ歩けば日本武道館だったんですね。東京ドームと日本武道館は案外近いんだなと、この日東京ドームを目指して歩いていた私は後で思ったのでした。そうなんです、実はこの散歩を行ったのは2月14日で、QUEEN+ADAM LAMBERの東京ドーム公演の会場への移動が目的だったのでした。当日の散歩は雉子橋から最後の三崎橋までです。神保町で降りて日本橋川まで歩いたのでちょっと遠回りしていますが、神保町から水道橋まで歩くと考えれば案外近いんです。
南堀留橋(みなみほりどめばし)
南堀留橋は隣の堀留橋の南にあることからそう呼ばれているそうです。西岸は千代田区九段北1丁目、東岸は千代田区西神田と神保町の境界になります。橋が架けられている通りが大通りではないし橋も簡素で特徴がないせいで、首都高の下に隠れて目立たない存在です。名前までもが隣の橋が主役というのはちょっと気の毒。こちらも関東大震災の震災復興橋です。
堀留橋(ほりどめばし)
専大通りの上に架けられているこの橋は西岸が千代田区九段北と千代田区飯田橋の境界で、東岸は千代田区西神田です。
橋巡りをした後なので、橋の名前が具体的にわかっている今は上の説明でどの辺りの話をしているのか理解できます。この先の川は一旦埋立てられていたのですね。
橋の名前(読みがな)の表記について。銘板には橋の名前が「はし」となっているひらがな表記も、ここでは「ばし」表記に統一しました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?