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「ゲーム教育 後編~eスポーツ推薦!?~」

どうも、W.I.のtotokoです。
モンハンワールドは通常速射ライトという原点の味に戻ってきました。
さて、前の記事にゲーム教育に関して、クリエイター目線的なお話をしましたが、今回はその後編「eSports、ゲームプレイ」に関わるお話をしていこうと思います。
念のため、復習がてらにこちらを見ていただけると。
2017年アカデミックレビュー: ゲーム教育への投資 「http://igdajac.blogspot.jp/2018/02/2017.html?m=0」
今回は後編なのでさくっと本編に入りますよ。

UCIの取り組みに驚いた

記事内にて大学ランキングに関わる内容が書かれていますね。
そこで驚いたのはUCI(カリフォルニア大学アーバイン校)の取り組みです。
ここにはハースストーンやオーバウォッチでおなじみの「ブリザード」というゲームスタジオの地元です。

UCIは2016年からゲーム科学の学生募集を初めており、トッププレイヤーに奨学金を出すという制度で話題となりました。
さらに記事内では、地元のゲームスタジオやゲーミングデバイス企業を集めて、彼らに大学のイベント(文化祭のようなものでしょうか?)のスポンサーとなってもらいました。

さらにさらにそれだけにとどまらず、ゲーム研究のトップの講師を引き抜き、同大学の看板教授としています。
そして何よりもすごいのはゲーマー受験生へのアピールです。
なんと、「ゲーム競技者を対象とした教育プログラム」をUCIのゲーム科学専攻が募集を開始したのです。

事実、この取り組みにより、高校卒業後3年間LoL(eSportsの代表的なタイトルのひとつ「リーグ・オブ・レジェンド」のこと)のプロゲーマーだった人がeスポーツ奨学生としてUCIに入学したのです。

おまけに学内にはeスポーツ競技場が解説されており、高校eスポーツリーグ事務局も設置され、高校のeスポーツチーム(大学の同好会サークルではなく、学校公認のチーム)のリーグ戦も運営しているのです。
このようにして、学問とゲームの両方が優れた生徒を奨学生とかでUCIに呼んでいこうとしているのですね。

そして彼らはeSportsプレイヤーとしての修行だけではなく、大学の高等教育を受けられるのです。
もしかすると、在学中にそのままプレイヤーの道に進むのではなく、ゲームスタジオへ就職したり、別の道へ進んだり、ということができるかもしれません。

これは別に珍しいことではなく
上記のように書いてみると、「アメリカではeSportsの奨学生がいる」ってことで、珍しいように思えますが、これに似たようなことって日本国内でもやっていますよね。

そうです、スポーツ推薦入学です。

高校や中学の部活動で優秀な成績を収めた選手(野球や陸上)は、スポーツ推薦とかで大学や高校へ進学していってますよね。
もっとわかりやすいものだと高校野球でしょうか?
私立の名門校は、地元だけではなく、県外の有力な選手を集めて甲子園を目指しています。

そして彼らはそのままプロ野球選手になったり、大学へ進学後、プロ入りしたり、アナウンサーになったりとその後のキャリアを進めています。

UCIの件はそれのゲーム版だと思ってもらえたらいいと思います。
単なる専門学校がeSports選手育成したりしているのではなく、大学という高等教育機関が行っているということに意味があるのです。

つまり、ゲームが「教育」としても「大学アピール」としても認められているということです。

そして、それによる結果(大学の入学希望数が増えたりなどなど)が出れば、他の大学も取り組みをはじめますね。その流れがeSportsのさらなる発展、そして前編でも述べたゲーム教育の発展に繋がります。

大事なのは国際的に活躍できるかどうか

だからといってただ闇雲に「よし、では我が校にもゲーム学部を作る!」としてもいけません。大切なのはその教育プログラムや理念が「国際的に通用するか」ということなんです。

なんたってゲームの大会は世界規模で行われます。さらに、普通のゲームも日本国内だけではなく、海外に向けてリリースされたりもしています。
そう考えると「国際的に通用するか、活躍できるか」ということが大切なのは、火を見るより明らかです。

別にこれはゲームに限ったことではなく、IT技術を初め今や、勝負をするのは日本の企業だけではなく、アジアや欧米の企業なのです。
そして、実力さえあれば国内にとどまらず海外へ活躍し、大きな報酬を得るということも可能なのです。

ここまで来たらお気づきですね、メジャーリーグへ挑戦する野球選手や、海外リーグへ移籍するサッカー選手、彼らとなんらかわりはないんです。
その対象が野球やサッカーから「ゲーム」に置き換わっただけなんです。

大切なのは「たかだかゲーム」ではなく、「されどゲーム」になってきているということを認め、それに対して柔軟に考え実行に移すということです。
最近では、IOCがeSports関与に強化をすると宣言していたりと、「ゲーム」を「競技性のあるもの」と認められてきているのです。
だからこそ、僕らも「ゲームがスポーツ?けしからん!」と考えるのではなく、世界の強敵を相手に戦っている彼らを応援していこうという考えにシフトするべきなのです。

そして、それを見た子ども達が「いつかは僕もあんな舞台に立ちたい!」と思ったとき、それを応援し支える土壌を作ることなんです。
だからこそ−−

ゲームは最早僕らの知るゲームではなくなった。それを認め、進むべき未来のためにできることやろう!!

蛇の足
冬季オリンピックの応援をしていると、メジャースポーツだけではなく、(国内では)マイナーなスポーツにも、焦点が当てられていますよね。
もしかすると、オリンピック期間だけの限定的な熱狂だとしても、それを続けて行こうと思うことが大切なんだと思います。

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