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さとがえるコンサート2023

 我が街に矢野顕子がやってくる、と聞かされたら行かないわけには行かない。しかもツアー初日。仕事を切り上げて行ってきました。

 「劇場内では飲食はご遠慮ください」という会場が多いけれど、ここは水分補給は可、と言われて安心する。でも結局、開演前に一口二口しただけで済んでしまった。

 ところで、自分はこういうコンサートだとか映画、落語会なんかでは、よく「あとどれくらいで終わるのだろう?」と気になって時計を見てしまい、「今、ここ」に集中できないことが多い。「クロック・ウォッチング」と言う症状らしいが、今回はそれが出なかった。それだけ楽しめた、ということだろう。自分は前から2列目の、矢野さんの真ん前の席での鑑賞だったので、チケット運いいなー、と思って見てた。

 冒頭は、知らない2曲で幕を開けた。知らない曲だからか、それともツアー最初で矢野さんも調整しているのか、バンドの音が大きいのか、矢野さんの声がよく聞き取れずに焦る。曲名紹介がなかったので、歌詞をメモしておいて後々のセトリ作成に役立てようと思っていたが、早々に諦め、音楽に集中することにする。

 以下、体感では知っている曲と知らない曲の割合が半々くらいだった。この微妙なバランスが「クロック・ウォッチング」が発動しなかった要因ではないかな、と思う。実際には時計は2回見たが、これはポジティブな意図があって、「あとどれくらい歌ってくれるかな?」という気持ちだった。

 3曲目以降は、調整が済んだのか、自分の耳の準備ができたのか、矢野さんの声が通るようになって一安心。以降は「声が小さい」とヤキモキすることなく楽しめた。

 以下、演奏された曲で覚えているもの、知っていたもの、判別できたものを順不同で上げていくのでネタバレ注意。




PRYAER
春咲小紅
ニットキャップマン
DAVID
千のナイフ
ビードルズの曲(教養がないので曲名がわからない)
細野さんの曲(同)
野口聡一さんとその娘さん作詞による2曲
マーメイド
津軽海峡冬景色
クリームシチュー
ひとつだけ
ごはんができたよ
ラーメン食べたい


 こんなところかな。抜けは当然あります!

 客層は、やはりというか予想はしていかなかったけれど、実際現場で気づいたのは5、60代以降のお客さんが多いなーと。自分みたいな3、40代風は少数派で、2、30代はほとんど見なかった。ただ、自分の一列前、最前列にお母さんと一緒にきた風の20代と思われるお嬢さんがいらっしゃった。チラリと見たら、リズムをとって楽しそうにしていらっしゃった。

 すごいな、と感じたのが、ドラム。激しい音を出すのは当たり前だけれど、要所要所で、とても優しい音を出していてびっくりした。そして矢野さん。とても楽しそうに歌われてて、いいな、と思いました。

 そして総じてバントのおじさんたちはカッコよ買った。飄々としていて、こういうところは配信を聴いているだけではダメで、会場で見ないとわからないよね。

 そして自分が密かに待っていた「すばらしい日々」は演奏されず。無念。この曲を待っていたから「クロック・ウォッチング」にも陥らずにすんだのだろうから、やらないまでもその存在に感謝しなくちゃ、だけど、やはり少し残念でした。

 あとは物販。記念に何か、と思ったけれど、開演前も終演後も長蛇の列であきらめる。あとで通販を見てみよう。

 帰りの車中では「すばらしい日々」をリピートしていました。途中、矢野さんもツイートしていましたが、鉄橋上の高架線で、立ち往生している新幹線を見ました。この記憶も今夜の記憶の一部として残るのかなあ。

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