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へたくそ写真の修整:NX Studioで「かすみ除去」

お散歩しながらバードウォッチングをしており、いつも下手くそな写真撮影をしています。下手くそなだけに、撮影した写真は Instagram や Twitter で野鳥の写真を公開している人に比べるとひどいものです(苦笑)
私はNikonのカメラをメインで使っており、RAWで撮影しています。Nikonさんは写真編集ソフト NX Studio を無料で提供してくださっていますので、そちらを用いて下手くそ写真を少しでも見栄え良くする方法をメモしていきます。

ガラス越しの撮影や雨などで全体的に白くかすんでいる写真をクリアにする「かすみ除去」

こちらの画像が今回の写真。全体的に白くなってしまっています。
このような写真を修整するときにまず便利なのが「ホワイトバランス」です。

スライド1

撮影した日のコンディションでWBを調整

この日は曇りや雨の天気でしたので、ホワイトバランスのプルダウンから「曇天」を選択しました。
プルダウンで選べるプリセットでうまく色味が出ない場合には、青みを抑える調整をしてみてください。最初の写真に比べてスズメの色が少しはっきりしてきました。でもまだまだかすんでいますね。

スライド2

コントラストを上げる

まだかすんでいるので、次にコントラストを上げます。この写真では+30してみました。だいぶクッキリしてきましたね。

スライド4

よりクリアな色味に仕上げる D・ライティングHS

上の写真でもだいぶクリアになりましたが、おなか辺りの黒い模様がまだぼやけています。これをもう少し際立たせるためにD・ライティングHSの項目も+30してみます。
別々においておくと違いが分かりづらいかもしれませんが、並べてみると明らかにスッキリとクリアになりました。

スライド5

トーンカーブでさらにクリアに

ほんの気持ちの問題ですが、まだ余計なかすみがあるので、黒を際立たせるよう、トーンカーブの下のバーで少し0の位置を255側に寄せてみます。これは数値でいうと10程度。
くちばしの右側くらいの水たまりのところで見比べると、この調整でもだいぶ「かすみ」が減っています。

スライド7

へた写真を一気に直す

だいたい下手なんでカメラの設定なんて調整せずに撮影していますから、同じような状態の写真が連続してたくさん出てきてしまうわけです。
下のほうに一覧が出ていますが、この画像と最初のような白んだ状態の写真がたくさんリストに出てきます。1枚1枚いちいち直すの嫌ですよね。
なので、うまく修正できた写真の調整をコピーして、それらの写真に一気に適用します。
「修正(A)」→「すべての調整をコピー(C)」で調整をコピーします。

スライド8

複数の写真を選択して、調整を張り付ける

下のリストで調整を適用する画像を複数選択します。Ctrl+クリックやShift+クリックで複数選択可能です。
「修正(A)」→「調整を貼り付け(P)」を選択して一気に適用しましょう。

スライド10

複数画像が一気にかすみ除去

調整の貼り付けが適用されると、下のインデックス画像でも一気にかすみ除去されたことが確認できます。気持ちいいー!

スライド11

不要な部分を切り抜く

この画像は自宅のバルコニーに飛んできたスズメを窓越しに撮影したものですので、いろいろとバルコニーにおいてあるものが背景に映りこんでしまっており、あまりよろしくありません。そこでトリミングツールを使って余分なゴミの部分をカットします。

スライド12

最後にRAWからJPEGに書き出し

うまく切り出しの範囲を設定できたら右側トリミングメニューの実行を押して画像を確定します。その後、「ファイル(F)」→「書き出す(C)」で書き出しを実行しましょう。このRAWからJPEGに書き出す過程を「現像」と呼んでいます。

スライド13

修正の効果を確認

スライド20

左が最初の状態のへたくそ写真。右が「かすみ除去」を行った後の修整写真となります。調整の効果の凄さがよくわかりますね!

トリミングした画像

画像12

このスズメちゃんがバルコニーに落ちた草花の種を加えているのがわかる1枚になりました。こうやって編集しちゃうと自宅のバルコニー(笑)の写真だってことすら分からなくなりますよね。

NX Studioは便利

結論としてNikonさんのNX Studioは無料にも関わらず、相当便利で使いやすいことがわかります。
最近のコンパクトデジカメはRAWで撮影できる機種も多いですし、NX StudioはNikon製品以外のカメラのRAW画像も修正できる(はず)なので、ぜひへたっぴ写真をきれいに修正してみてください。



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