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#2 『デリバティブとは?』ざっくりと学ぶ金融工学超入門(端的ver)

デリバティブとは・・・

金融派生商品といもので、なにか元にある商品(原資産)から派生した金融商品である。
金融商品から起こされるリスクを低下させたり、リスクを覚悟して高い収益性を追求したりする手法として考案されたのがデリバティブです。
※原資産は、為替や株式、債権などのことを指す。

なんのメリットがあるの?

デリバティブを使うと以下のようなメリットがある。

例1 投機目的な先物取引

例1
ある株式Aを購入したいが、今現在お金がなく購入できない。しかし、3ヶ月後には必ずお金が入ることが確定しており、そのお金を使ってAを購入しようと考えている。
ただ、3ヶ月後のAの株価はすでに値上がりしているかもしれない。
そこで、お金がない状況でも取引できるデリバティブを使えば、3ヶ月間の値上がり分を利益としてもらえる。

例2 リスク管理を目的とした先物取引

例2
現時点で株式Bを保有している。何かしらの要因でこの株式Bの株価が、将来的に値上がりは期待できず、むじろ値下がりする可能性が予想している。ただ、もう少し保有していれば株主特典がもらえるので、今は売却したくない株だとする。
こんな時に、デリバティブを用いれば、保有している株式Bを売却しなくても、株価が値下がりしたら利益が生まれるという取引を行うことができる。
株価が値下がりして損失が発生しても、デリバティブの利益を合わせることで損失が消えることになる。
※詳しくはデリバティブの種類の解説にて

例1では、利益を追求した投機でデリバティブが使われ、
例2では、損失を消すまたは最小限にするためにデリバティブが使われている。

つまり、

デリバティブは投機目的やリスク管理目的として使うことができ、目的に沿った取引を行おう。

デリバティブの種類

先渡取引と先物取引・・・
先日付(さきひずけ)で取引を行う。砕けた表現をすると、期日が来るまでは代金,株式,債権の受け渡しを先延ばしにしている取引。例1,例2は先物取引に該当する。
先物と先渡の違いは、先物取引は東京証券取引所などの取引所で行い、先渡取引は個別に相手を見つけて取引を行う。

スワップ取引・・・一連のお金の流れ(キャッシュフロー)を交換する取引

オプション取引・・・「買う権利」や「売る権利」を取引する

詳しく解説した各取引は今後アップしていく予定です。

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