街灯りの中を歩いて #064

僕らがこの街で夕べ見たオレンジの空を
誰にも言わず秘めたまま溶けて、喧騒の中へ

商店街でそれぞれの言い訳を糾弾していると
柑橘系の匂いがして 切ない

この街には誰もいない ひとりぼっちさ
だから僕が歩くんだ一歩ずつ そうだ前へ

淀みなく晴れたから僕はいま空に梯子を掛けて
手をかけて 足をかけたら 君の声

この街には誰もいない ひとりぼっちさ
だから僕が歩くんだ一歩ずつ

空の向こうにも君は居ない ひとりぼっちさ
わかっているさ
だから僕が歩くんだ一歩ずつ そうだ 歩け!

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