見出し画像

一県一インターナショナルスクール推進構想について。今は16都道府県にしかないのは、なぜだろう? それでいいの?

自分でも、なんだかとても大変そうなことを言い出してしまったな、と思っている。しかし、インターネットの世界では言って(書いて)しまえば、それはそのまま誰の目にも止まるものとなる。後で私がこの記事を削除したとしても、どこかに残っていたりもする。なので、書いてしまうしかない、と自分の背中を押した。

現在インターナショナルスクール(以下インター)があるのは16都道府県66校だ。(International school times 2022/8/4現在) 

現在日本にあるインターナショナルスクールは?(全66校)
・北海道 2校
・岩手 1 、宮城 1
・千葉 1、 埼玉 1、神奈川 6
・東京23区 24、東京市町村 4
・長野 3、愛知 4
・京都 3、大阪 2、兵庫 6、奈良 1
・広島 3 
・福岡 1、沖縄 3

インターナショナルスクールタイムス
https://istimes.net/articles/751

誰もが想像できる通りインターは関東中心に存在している。それはなぜか?理由は簡単で、そこに需要があるから、だ。そこにしか需要がないと考えられているとも言える。

それで良いのか?
インターナショナルスクールは都会にしかないって。

と、私は問いたい。

私は富山県出身で、県内にインターナショナルスクールはなかった。東京で働くようになり勤務地が用賀駅(東京都世田谷区)になった時に近くにあった清泉インタナショナルスクールの生徒たちを見たのが初インターの経験。20年ほど前のことになる。いろんな肌や目の色の生徒たちが英語で話していて、日本人に見える子どもたちは英語と日本語が入り混じった会話をしていた。しかしそれで会話が成立している。これは一体なんだんだ、と驚いた。その頃はまだ自分に子どもがいなかったのだが、まさか、いつか自分の子が同じような環境で学ぶことになるとは思ってもいなかったし、自分とは関係のない世界だと思っていた。多くの人が、当時の私と同じような感覚でいるのだと思う。特に地方に住んでいる人たちはインターナショナルスクールを見たことも聞いたこともない。地方の学校の先生も同様だ。うちの子には関係ない、うちの生徒には関係ない。(劇団ひまわりだって、地方にいたら他人事だが、関東にいたら子どもたちを毎週送り届ける習い事である場合もある。)だからどんな学校なのかも調べることをしない。だって関係ないし、近くにないし、高いし。

ちょっと待って、それで良いの?

インターがどんなものかを知った時には、できるならうちの子をその学校で学ばせてあげたい、と思う人が多いのではないか。少なくとも私はそうだったから。知っていないと選択肢には入らない。誰もが自分の知っている範囲の中で人生の選択をする。(私はそれを「透明の箱」と呼んでいる。)しかし、もうインターネットで検索したり、SNSでつながったりと知る手段が格段に増えていることに気付いていない。「今あるものの中から選ぶ」だけでも世界から取り残されてしまう。私たちではなくて、子どもたちが、だ。

息子の学校 UWC ISAK JAPAN の日本人の友達と一緒にランチをすることがあって、そこにいた5,6人の男子に「この学校をどうして知ったの?」と質問した。全員の回答が「親が教えてくれた」だった。これは子どもたちに有意な情報を持っている大人が近くにいるかどうかで子どもたちの人生が変わるということを意味している。息子の学んだ ISAK は教育事業者や起業家には有名だが、日本の学校の先生の誰もが知っている学校ではない。私はたくさんの教員の方々にも息子の学んだ学校の話をするのだが、「それなんですか?それってどこにあるんですか?」と言われることも多いのだ。横浜市という都会の小学校や中学校であってもだ。それを知らないことが悪いと言っているのではなくて、知っていると知らないとで子どもたちの人生が変わることが多くある、ということを言いたい。だから私は、1県に最低1校のインターナショナルスクールがあることが、日本の教育環境や教員の働き方改革をスピーディに変える起爆剤となると思い、これをやり始めた。(まだ、言っているだけですが、、、)

純ジャパの息子がどうして高校からインターに行くことになったかは、また別の機会に書くとして、ここで言いたいことは一つ、「これからの子どもたちに必要な知識や経験を学ぶ環境がインターにある。」当然リスクもあるだろう。そんな話もしていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?