見出し画像

猪塚武さんに感謝を込めてー息子が海外大学に進学予定、その種(たね)はキリロムにあった。

2022年9月1日は息子の誕生日の翌日で、オーストラリア国立大学からの合格発表を受け取った日だ。他にもメルボルン大学やローマ大学などに合格、以前の息子だったら多分合格どころか受験もしていなかっただろう。息子はこの先、様々な苦難に自ら飛び込みながら乗り越えていくに違いない。それは私を介して猪塚武さんの背中を見ながら感受性の強い中学・高校時代を過ごしてきたことが大いに関係している。武さんは、優しいし、負けないし、へこたれないし、新しいことを次々と仕掛け、周りを幸せにしていく。たくさん嫉妬もされる。(私も実は時には嫉妬した!)そんな武さんを見ていた私が息子の教育方針を少しず変えていったのは必然であった。それはとても運の良いことだったと思う、特に息子にとって。。。キリロムのビジネスは私の人生も変えた。私がなぜ教育に関わるようになったか、そして、息子が自然実験結果として世界有数の大学に合格・進学することになったかをお話ししたい。

私は息子が中学生の頃にキリロムグループの仕事についた。キリロム工科大学という英語でITを学ぶ大学をカンボジアの国立公園内に作ったのが猪塚武さんだ。息子が高校1年生の時に、彼の高校で猪塚さんに講演をしてもらったこともある。私がカンボジアに年に2.3回行っていることを息子はわかっていたが私がどんな仕事をしているかは当時はあまり興味がなかっただろう。しかし、その経験が彼の人生を確実に変えたことを息子は理解している。(だからかはわからないが、息子は武さんが大好きだし、尊敬している。)

私は長らく大手IT企業で働いていた。待遇には申し分のない職場だったが40代半ばで転職をしITベンチャーをいくつか経験。その最後がキリロム工科大学の職員だった。その仕事を始めた当時は、猪塚さんは家族でシンガポール在住で、彼の子どもたちはシンガポールのインターナショナルスクールに通っていた。3人の子どもたちがInternational Baccalaureate(国際バカロレア)で学んでいることを話してくれて、IBで学べば子どもたちは間違いないと常々言っていた。そんな背景から私はIBを知り、息子も日本語IBの高校に入学することになった。(息子が中学生の頃、英語のIBの学校はインターナショナルスクールしかなく、英語力が全く追いつかないから入学の資格もない。それゆえの選択である。)ところが、IBは英語で世界中の人が混ざって学ぶのが本来の効果だと猪塚さんが講演会で話していて、その高校を1年で退学し英国のボーディングスクールに転校することに。その当時の息子は日本のインターナショナルスクールに転校するほどの英語力はなく、外国人が多く英語力をつけながら学べる仕組みのあるボーディングスクールを海外で探し転校した。(当時はキリロムの職員だったので、プノンペン にあるインターナショナルスクールに転校させて私もカンボジアで働こうかと思ったのだが、カンボジアの学校に空きがなくて断念。しかし、イギリスにいく1ヶ月前に空き連絡があったが時すでに遅し、これも運命だった。)そして、その2年後にコロナが世界に蔓延し、息子は日本帰国を希望し、軽井沢にあるUWC ISAK JAPANに転校、2022年の5月に卒業した。ISAKを知っていたこともキリロムで働いていたからだ。教育関係者でもISAKは知らない人が多いのだが、キリロムの仕事は先進的な教育者との関わりが多かった。キリロムでは常に前向きな活動が多く、私自身の行動も変わった。ISAKのwebページには当時は途中編入ができないと記載があったが「ひとまず聞いてみよう」と問い合わせをしたら編入試験を受けることができた。以前の私だったら、そこで問い合わせも諦めていただろう。(余談だが、関東のインターナショナルスクールで、保護者(私)の英語力が低いから入学の相談も受け付けられない、と複数校断られた後で、当時は本当に辛かった。私の英語力で息子が転校できないのか、と。非情な世の中を恨んだ。)

猪塚さんが常々言っていた、英語でIBを学んだら世界への道が開けるというのが本当と確信したのは息子がオーストラリア国立大学やメルボルン大学と言った世界ランキングで上位にある大学に合格した時だ。知らないと開けられないドアがあることをキリロムで体得した。私を通して知る猪塚武さんを真似てか、息子はとても行動が素早く、気がついたら友達を巻き込んで何か新しいことをしている。高校生活では多くの起業家と直接話をする機会を作ったり、東京オリンピックの公式映画制作のインターンをしてエンドロールに名前が載ったりと、以前の息子では考えられない行動ぶりだ。私が言いたいことは、うちの子がすごいという話では全くない。どんな機会を与えられるかによって子どもたちの未来はどんどん変わっていくということだ。そんな未来を猪塚武さんが作ってくれたと思っている。

息子は猪塚武さんの行動力や言動を私を介して知り、今はネット上でいろいろ猪塚さんを見つけては私に報告してくれる。猪塚さんの先を読む力、そしてスピード、50代とは思えない行動力(体力?)を見て彼は日々感嘆している。
「すげーな、いづかさん」
「ねえねえ、いづかさん今日はこんなことやってるよ」
「いづかさん、今はシリコンバレー だって。本当にアメリカ上陸したんだね〜」
最近は息子から猪塚さんの話を聞くことが増えた。

猪塚武さんに会わなければ、キリロムとの関わりがなければ今の息子は絶対に無い。そして、彼はどんな大人が周りにいるかで自分たちが大きく変わることを知った。猪塚さんへの感謝は尽きないが、これからもキリロムを応援しつつ私なりにやりたいことができた。それはインターナショナルスクールがまだ存在しない県にインターナショナルスクールを作ること。その学校があることで、地方の公立の先生の働き方が変わるし地域も変わる起爆剤になる学校を作りたい。猪塚さんと一緒に働いて得たスキルをここで使わないでどこで使うのか、と自分に発破をかけながら。(息子も発破をかけてくる、、、)

息子はまだキリロムに行ったことがない。そのうちインターンか観光客として行ってみたいと言っている。そこで見る壮大なランドスケープ、たけしさんが作った大学と学生・カンボジアのビジネス環境、リゾートで働く人たちやお客様を自分の目で見ることで、息子はさらに高い視点から自分を、日本を見ることができるようになるだろう。

猪塚武さん、これからもますます元気で、キリロム事業を拡大してください。息子も私もそれぞれの形で関わり、応援していきたいと思っています。ありがとうございました。

起業家学長たけしさんのyoutubeチャンネルもどうぞ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?