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昔のカレが夢に出てきたら・・・

昔のカレ(カノジョ)が夢に出てくること、ありませんか?
何で今頃この人が出てくるんだろう、とか、他にも付き合った人はいるのに、なぜこの人だけが出てくるんだろう、などと気になります。

「昔のカレ(カノジョ)」に限らず、夢に人物がでてきたら、次の可能性を考えます。

①「その人について」夢が語っている可能性(主体水準)
  -その人について夢見手が気づいていない何かなど
②「自己の中の自覚されていない側面」について夢が語っている可能性
(客体水準)
  -ユングは影(シャドウ)と呼んだ
  -人物が男性なら夢見手の男性的エネルギー、女性なら女性的エネルギー
 (例えば、内気な男性であれば、それを補うような外交的なあり方が女性という形をとって夢にあらわれるなど)
③「その人との人間関係について」夢が語っている可能性

上記を踏まえた上で、そのカレ(カノジョ)から思い出すことは何かを考えてみましょう。
・カレ(カノジョ)はどんな人だったかな・・・
・自分にとってどんな関係だったかな・・・
・思い出すエピソードは何かな・・
などです。

例えば、「そういえば、カレ(カノジョ)にはもっと素直に気持ち伝えたかった」ことを思い出すかもしれません。その場合は、具体的にどんな気持ちをどう伝えたかったのかを考えます。想像の中の2人の自分に対話をさせるワークをする方法もあります。「気持ちを伝たかったことに気づいた今の自分」と「伝えられなかった過去の自分」に対話をさせてみるのです。
 -想像の対話-
今の自分:「何であの時、ちゃんと思っていることを言わなかったの?」
過去の自分:「だって、あの時はああするしかなかったじゃない」。。。
などと、対話してみると、今の自分の気持ちを認めつつ、過去の自分を理解し受け入れるきっかけになるかもしれません。

(これは、③の「その人との人間関係について」夢が語っている場合です。もちろん、①の「その人について」夢が語っている可能性や、②の「自己の中の自覚されていない側面」について夢が語っている可能性もあります。ひとつに決めつけずに、色々な可能性を考えてみます)

もう一つ重要なのは、夢は、夢見手の「今」の重要な関心事に関係しているということです。

「昔の人物、車、家、学校」などが夢にでてきた時は、当時、取り組んで直面していた問題や気づきを象徴しています。当時のことが、「今」直面している問題や取り組んでいる物事にとって、参考になるのです。

つまり、先ほどの例の場合、「昔のカレ」との関係性(素直に気持ちを伝えたかった)が、今のパートナーとの関係性や人間関係へのヒントになり得るということです。

夢はもう一人の自分からのメッセージ。今日も良い夢を!

✳︎参考文献
・「自分でできる夢分析」江夏亮著 PHP出版
・「心の援助に活かす夢の基礎知識」平井孝男 創元社
・「最新 夢事典」トニー・クリスプ著 どうぶつ社
・「ドリーム・ブック夢事典」ベティ・べサーズ著 中央アート出版

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