夢は無意識からのメッセージ〜夢のトリセツ１

夢は、ワケがワカランものだったり、こわい夢を見た朝はどっと疲れたり、夢に意味なんてないと思われるかもしれません。

でも実は、
「夢はもう一人のあなたからのメッセージ。」
だとしたらどうでしょう？

もう一人のあなたとは、あなたの「無意識」です。わたしたちの心には、普段は意識されることのない心の領域、つまり「無意識」があり、日常の精神に影響を与えていると考えられています。

心を氷山にたとえると、私たちが自分で意識している領域（＝「顕在意識」とか「意識」と呼ばれます）は、海面から出ている部分、つまり氷山の一角で、残りのより大きな部分（無意識）は、海面下に隠れているようなものだといわれています。（「顕在意識≒自分の心」だと思っているとしたら実際よりかなり小さいですね。）

夢は、無意識が、意識の盲点となっていることをメッセージとして送ってくれています。そして、夢のメッセージは、自分の人生に役立つ、あるいは人生を豊かにするような内容なのです。

ユングによれば、無意識は、自我が捨ててしまったり忘れてしまっている、心全体のバランスを取るためにとても大切な内容を伝えようと、意識に働きかけてくる（補償）というのです。

心を読み解くユング心理学（船井哲夫著）ナツメ社

ですから、「なんだかワカラン夢」や、「こわい夢」であっても、そこにはあなたの人生を豊かにするメッセージが含まれているのです。

夢の意味をファシリテーターと一緒に見出そうとする「ドリーム・ワーク」や、夢日記をつけて夢とつきあうことは、無意識を含めたより大きな自分を理解しようとする試みだといえます。（もちろん、夢とつきあう上で、夢を盲信しない態度は大切です。）

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