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オンライン化がもたらしたもの

「交通費がかからなくなったことが大きいよね。」
オンラインセミナーについて友人と話した。

Zoomを代表とするツールを使ったセミナーのオンライン化は、まさにコロナによるもの。
コロナのおかげ、と言っても大げさではないと思う。

私は関東地方の北の方に住んでいて、都内に出るには普通列車で往復4時間、3000円ほどかかる。
だから、たとえば都内で無料の2時間セミナーがあったとしても、移動時間を含めて1日かかるし、往復の費用や食費などを考えると、どんなにお得だと思ってもなかなか気軽に行けなかった。
でも、オンライン化のおかげで、セミナーの直前まで家事をしていても参加できるし、移動費もかからない。その結果、学びにおける都市と地方の格差のようなものがなくなった。

オンライン化の恩恵は、参加する側だけでなく、開催する側としても受けている。
コロナ禍以前、コミュニティセンターでワークショップをしたことがあった。この時、私の集客力がなかったからか、たまたまみんな忙しかったからか、3日前まで参加者がおらず、かなり焦ったのだ。

もう今更キャンセルはできない、誰もいなくてもとりあえず会場には行こうと思っていた。コミュニティセンターだから使用料は安いのだけど、それでもただ支払うだけという状況になるのは悔しいし、広い会議室に自分ひとりの図はいかにも寂しかったから、必死に集客をした。結局、直前に二人参加してくれて、最悪の事態は免れたけれど、リアルセミナーだとこういう状態が起こったときには何らかの損害が出る。

オンラインセミナーだとそれがない。誰も参加しなければ、こっそり辞めてしまえばよいだけ。自分がショックを受けるというのはあるけれど、お金などのリアルな損害はない。
だから、セミナー、講座、ワークショップなどを始めたい人にとって敷居がとても下がった。

私は無料のプライベートオンライングループを持っているが、ここでは初めてのオンラインイベントをしたい人を応援している。
みんなドキドキしながら第一歩を踏み出すのだけれど、一度やってしまえばその後は簡単なようで、定期的に有料イベントを開催している人もいるし、そこから自分のビジネスを始めた人もいる。

もし、オンラインイベントをやってみたいけれど、怖くてできないということなら、まず、手を挙げて宣言してみるといい。
イベントに慣れた人がサポートしてくれるかもしれないし、失敗しても、失うものより得るものの方が多いだろう。

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