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u-note(宇野常寛の個人的なノートブック)

宇野常寛がこっそりはじめたひとりマガジン。社会時評と文化批評、あと個人的に日々のことを綴ったエッセイを書いていきます。いま書いている本の草稿や没原稿、なども載せていく予定。SNS… もっと読む
僕はもはやFacebookやTwitterは意見を表明する場所としては相応しくないと考えています。… もっと詳しく
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2023年12月の記事一覧

『パッキパキ北京』と「消費」の問題

昨日、夜に時間が出来たので綿矢の新作『パッキパキ北京』を面白くて一気読みしてしまったのだ…

宇野常寛
5か月前
34

キラキラとした「地方創生」よりも「生き残りかた」を考えるほうが先なのではと思った…

僕はいま、熊本空港でこの文章を書いている。僕はいろいろあって地方創生の類を取材したり、視…

宇野常寛
5か月前
58

「万博リング」みたいなものは日本各地にあるので、しっかり吟味して(比喩的に)燃や…

僕の編集したムック『2020年代のまちづくり: 震災復興から地方創生へ、オリンピックからアフタ…

宇野常寛
5か月前
44

宮崎駿出演の『プロフェッショナル 仕事の流儀』を観て、とても悲しくなった話

今更だけれど、宮崎駿を取材した『プロフェッショナル 仕事の流儀』を観た。 最悪だな、とい…

宇野常寛
5か月前
87

『いちばんすきな花』と「二者関係」の問題

やはり『いちばんすきな花』については、書いておかなくてはいけないと思う。 これは昨年川口…

宇野常寛
5か月前
48

『屋根裏のラジャー』と「表現の課題」の問題

先週末公開されたばかりの『屋根裏のラジャー』を観てきた。これは間違いなく意欲作で、要する…

宇野常寛
5か月前
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いま必要なのは「地方創生仕分け」なのだと痛感した話

すっかりバタバタしてしまって告知が後回しになってしまったのだけど、来週(クリスマス前後)に僕が責任編集をした『2020年代のまちづくり: 震災復興から地方創生へ、オリンピックからアフターコロナへ』が発売になる。 これは復興ビジネスの功罪、オリンピックの空転、ウォーカブルシティへの取り組み、地方のリノベーションブーム、東京の「駅ビル化」、「新しい生活様式」の是非……震災以降の「まちづくり」の論点を詰め込んで(見る人が見たらわかるめちゃくちゃ豪華なメンツで)語り倒した」本だ。

「あるべき街」をつくると「あるべき生活」が手に入るのではなく「あるべき生活」を実…

昨日は「庭プロジェクト」の年内最後の研究会だった。レポートは来年公開することになると思う…

宇野常寛
5か月前
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『窓ぎわのトットちゃん』と「弱さ」 の問題

先日、公開されたばかりの『窓ぎわのトットちゃん』を観てきた。興行的には苦戦が報じられてい…

宇野常寛
5か月前
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「消費社会」と「個人主義」を守りたければむしろ「政治的」なコミットが必要なのでは…

実はこの2日ほど、風を引き寝込んでいた。今日から仕事に復帰しているので、このnoteも通常通…

宇野常寛
5か月前
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政治的な「活動」が中毒化した人はモノゴトを「つくる」のがオススメ、という話(庭の…

昨年末から僕が『群像』誌で連載している『庭の話』を、数ヶ月遅れで掲載しています。今回載せ…

宇野常寛
5か月前
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いま必要なのは「新しい生活様式」の反省と再評価だという話(庭の話 #17-2)

昨年末から僕が『群像』誌で連載している『庭の話』を、数ヶ月遅れで掲載しています。今回載せ…

宇野常寛
5か月前
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「プラットフォーム化する社会への対抗策はコミュニティではない」という話(庭の話 #…

昨年末から僕が『群像』誌で連載している『庭の話』を、数ヶ月遅れで掲載しています。今回載せ…

宇野常寛
5か月前
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「自分の考え」を直接的に書いてばかりいると、想像力が枯渇するのではという話

バタバタと忙しく、このnoteではあまり触れてこなかったけれど、僕は半月ほど前にはじめての小説本を出版した。『チーム・オルタナティブの冒険』というタイトルで、ジャンルは強いて言うならジュブナイルになると思う。本の帯にあるように、地方として起きたある事件をめぐる高校生たちの物語だ。 読んでくれた人の感想は今のところすごくよく、たぶん僕の批評本を読んだことのない読者でもまったく問題なく読めて、そして「普通に面白くて」ビックリするはずだ(実際、そういう感想が多くてしてやったりと思