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u-note(宇野常寛の個人的なノートブック)

宇野常寛がこっそりはじめたひとりマガジン。社会時評と文化批評、あと個人的に日々のことを綴ったエッセイを書いていきます。いま書いている本の草稿や没原稿、なども載せていく予定。SNS…
僕はもはやFacebookやTwitterは意見を表明する場所としては相応しくないと考えています。…
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2023年10月の記事一覧

『キリエのうた』と「贖罪」の問題

先週末に岩井俊二監督の『キリエのうた』を観てきた。そしてその勢いで、翌日に久しぶり(10年…

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宇野常寛
11か月前
24

もうイキっている経済メディアも他人を裁くのに夢中な政治メディアも十分だけど、テレ…

最近、「昨日考えたこと」を翌日に整理がてらnoteにまとめるのにハマっている。そこで今日は久…

宇野常寛
11か月前
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もはや「インターネットが暮らしを変える」のではなく「暮らし」からインターネットを…

このnoteの有料マガジンにも転載している「群像」連載の『庭の話』は、12月売りの1月号で最終…

宇野常寛
11か月前
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「自立」とは強者のものではなくて、むしろ「弱者」の戦略なのではないかという話

昨日はPLANETSCLUBでこの10月からはじめた「PLANETSCLUB教養講座」の第2回、小川公代さんの講…

宇野常寛
11か月前
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これからの地方に必要なのは、「共同体」ではなく「社会」だという話

昨日は安宅和人さんの主催する『風の谷を創る』の会合に参加してきた。 この日の主な議題は秋…

宇野常寛
11か月前
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音喜多駿と久しぶりに議論して、「なぜこの国は万博をやめられないのか」について考え…

今日はなぜこの国は「大阪万博」を止められないのか、東京オリンピックを止められなかったのか…

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宇野常寛
11か月前
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閉じる国家と開く都市(庭の話 #15)

昨年末から僕が『群像』誌で連載している『庭の話』を、数ヶ月遅れで掲載しています。今回載せるのは第15回です。過去の連載分は購読をはじめると全部読めるように設定し直しておいたので、これを機会に購読をよろしくお願いします。 1.孤独と自立  まずは、前回の議論の補足からはじめたい。人間を孤独にする場所であること、それが私の考える「庭」の最後の条件だ。  私たちはここで、初回で論じた吉本隆明の『共同幻想論』をめぐる議論を思い出すべきだろう。  吉本は1960年代の学生反乱の季節