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『コロンバス』──モダニズム建築の宝庫で魅せる「観る目薬」|加藤るみ

加藤るみさんの「映画館(シアター)の女神」、第3回では『コロンバス』を取り上げます。インディアナ州コロンバスのモダニズム建築を背景に、年齢差のある男女の心の触れ合いを描いた本作。その静謐な映像美は建築好きのるみさんの琴線に触れたようです。

加藤るみの映画館(シアター)の女神 3rd Stage
第3回『コロンバス』

皆さま、おはようございます。加藤るみです。

少し前にTwitterにも書いたのですが、最近感動した出来事があったので、ここにも書かせてください。

とある試写会での出来事なんですが、いつものように試写会場に着いて受け付けを済まそうと思ったら、
携帯電話の電源を切っているか、スタッフの方から一人一人へのチェックがあったんですね。
その次に、シール付き(これがポイント!)の封筒を渡されて、その中にスマホを入れてくださいとの指示があったので、みんなスマホを封筒にIN。
上映中には暗視ゴーグルの警備があり、万全なセキュリティのなかで映画を楽しみました。 
マスコミ試写でこのレベルのセキュリティチェックを実施することは少ないのですが、その作品が全米公開前につき、盗撮・情報漏洩を防ぐために実施されたそうです。
この完璧すぎるセキュリティチェックに、終始感動しっぱなしでした。

なぜかというと、試写会という場でさえスマホをいじる業界人がいて(ほんと消えてほしい!)、私は上映中にそういう場面に遭遇することが多いんです…。そんな人にはすかさず注意していますが。
とあるアニメ映画の試写では、上映中にスタッフがスマホでメールの確認をしていたらしく、それを見た某超大物声優さんが試写室に響き渡るくらいの声で叱責していた場面に遭遇したこともあります。その怒った声も、めちゃくちゃ美声だったんですよね。
もともと好きな声優さんだったのですが、さらに好きになってしまいました。

現実的に、完璧なセキュリティチェックを試写場や映画館で毎回実施することは難しいと思うのですが、入場前にスマホの電源を切っているかチェックすることくらいは、すぐに対策として実施できるのではないのかなぁと考えさせられました。
映画館に行くすべての人たちが、心地よく映画を観れますように。
そして、スマホいじりする人はサノスに消されればいいのにと日々願う私でした。

さて、今回紹介する作品は『コロンバス』です。

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▲『コロンバス』

サンダンス映画祭をはじめ、28の映画祭にノミネートされて8冠を獲得し、アメリカの有名映画評論サイト「ロッテントマト」での満足度は97%の高評価。私はロッテントマトの評価については正直どうでもいいと思っているタイプの人間なので、そこにはあまり触れませんが、シネフィルたちの間でもジワジワ話題となっている作品です。

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宇野常寛が編集長をつとめる〈PLANETS〉の公式noteです。政治からサブカルチャーまで、さまざまな分野のスペシャリストが集まっています。独自の角度と既存メディアにはできない深度で、読むと世界の見え方が変わる記事を月に20本以上の記事を配信しています。